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業界環境

2021/6/30更新

当社の会員制情報サービス「DK-SIS」及び警察庁発表資料をベースに業界環境を解説します。

用語解説

売  上  1日・1台当たりの貸し玉(コイン)金額
粗  利  1日・1台当たりの粗利金額
稼動時間  遊技機1台が1日に稼動した時間 (算定基準 パチンコ5,000玉/時間、パチスロ2,000枚/時間)

店舗数の推移

 2020年の店舗数は9,035店舗となり、店舗数の長期にわたる減少傾向が続いています。遊技機設置台数も同様に減少傾向が続いています。

遊技機設置台数の推移

 パチンコ遊技機・パチスロ遊技機別では、ともに約5%と同程度の下落率となっています。パチスロ遊技機はここ数年減少のペースが緩やかでしたが、2020年は下落率が大きくなっています。
 2020年の設置台数別店舗数を2019年と比較すると、ほとんどの区分で2019年を下回る店舗数となっており、特に301台~500台の比較的小規模な店舗の減少が目立っています。平均設置台数では、前年に比べ8.0台増加の443.3台と、全体の店舗数が減少する中においても増加の一途をたどっており、店舗の大型化が引き続き進んでいることが分かります。

「DK-SIS」パチンコ動向の推移

 2020年のパチンコ遊技機1台当たりの業績は、稼動時間・粗利ともに前年比で約20%の減少と大幅に下落しました。過去4年間の業績も減少傾向でしたが、2020年は前例のない下落率となっています。

「DK-SIS」パチスロ動向の推移

 2020年のパチスロ遊技機1台当たりの業績も、前年と比較して稼動時間・粗利とも同様の減少となりました。2020年の稼動時間は2007年~2008年の4号機から5号機の入れ替えの際よりも大きな下落率となっています。

「DK-SIS」の推測する市場規模の推移

売上規模

粗利規模

 業界の市場規模はDK-SISの実データからの推測で、2020年(1月~12月)の売上規模は約14.6兆円、粗利規模は約2.35兆円となりました。売上規模・粗利規模ともに年々縮小傾向にありましたが、2020年は30%近い大幅な下落となりました。
 パチンコ・パチスロ別にみても、売上規模・粗利規模ともに同程度の下落となっています。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休業により、市場規模の前年比は遊技機1台当たりの業績よりも大きな下落率となりました。
※2018年に算定根拠となるDK-SIS会員と会員以外の業績差の見積もりの全面的な見直しを行い、業界全体の推測値を再計算したことにより、過去に発表した売上規模・粗利規模が上方修正となっております。

今後の業界動向推測

 2020年は新型コロナウイルスの感染が広がった3月以降に業績への影響が表れ始め、4・5月には緊急事態宣言に伴う要請に従い休業が行われました。その後、業績は徐々に回復したものの、2020年7月に業績が前年比約80%となった以降は横這いで推移し、頭打ちの状況が続いています。新型コロナウイルスの影響はまだまだ収まる気配がないことを考えると、2021年もコロナ禍前の水準まで業績が回復することは難しいと予想されます。

 さらに、2022年1月末には旧規則機の撤去期限を迎え、その入替費用を捻出する必要があることや、旧規則機に業績を大きく依存するパチスロではさらなる業績下落となる可能性があるなど、2021年も業界にとって非常に厳しい1年になると考えられます。

 ただし、暗い話題ばかりではなく、パチンコでは「遊タイム」機などの旧規則機にも劣らない魅力を持つ新規則機がすでに複数登場しており、ファンに支持されています。また、パチスロでは6.1号機や有利区間の上限が3,000ゲームに延長された機種が登場することで、従来の6号機よりも幅広いゲーム性を有した機種が登場することが予想されます。こういった機種のトレンドを踏まえた上で、日々の営業や機種構成、パチンコ・パチスロの台数比率の見直しを行うことがこの苦難を乗り越えるために必要不可欠になると考えられます。

 今後も重要な意思決定の材料の一つとして、当社の「DK-SIS」は提案を続けていきますので、ご支援の程、よろしくお願いします。