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業界環境

2020/6/26更新

当社の会員制情報サービス「DK-SIS」及び警察庁発表資料をベースに業界環境を解説します。

用語解説

売  上  1日・1台当たりの貸し玉(コイン)金額
粗  利  1日・1台当たりの粗利金額
稼動時間  遊技機1台が1日に稼動した時間 (算定基準 パチンコ5,000玉/時間、パチスロ2,000枚/時間)

店舗数の推移

 2019年の店舗数は10,000店舗を割込み9,639店舗となり、店舗数の長期にわたる減少傾向が続いています。

遊技機設置台数の推移

 遊技機設置台数も同様に減少傾向が続いています。パチンコ遊技機・パチスロ遊技機別では、パチンコ遊技機の設置台数が減少を続けている一方で、パチスロ遊技機の設置台数は微減に留まっています。
2019年の設置台数別店舗数を2018年と比較すると、設置台数101台~500台の中・小規模店舗は減少傾向となっている一方で、1,001台以上の大規模な店舗は増加が続いています。また平均設置台数は前年に比べ7.6台増加の435.3台となり、全体の店舗数が減少する中においても増加の一途をたどっており、店舗の大型化が引続き進んでいることが分かります。

「DK-SIS」パチンコ動向の推移

 2019年のパチンコ遊技機1台当たりの業績は、2018年と比較して稼動時間・粗利ともに下落しています。過去4年間の業績推移を見ると減少傾向ですが、2017年以降はその下落幅は小さくなっています。

「DK-SIS」パチスロ動向の推移

 2019年のパチスロ遊技機1台当たりの業績は、2018年と比較して稼動時間・粗利ともに横這いとなっています。過去4年間の推移を見ると、緩やかな下落傾向から下げ止まりとなっています。

「DK-SIS」の推測する市場規模の推移

売上規模

粗利規模

 業界の市場規模はDK-SISの実データからの推測で、売上規模は約20.0兆円、粗利規模は約3.24兆円となりました。売上規模・粗利規模ともに年5 % 程度の縮小が続いており、市場を取巻く環境は年を追うごとに厳しくなっているといえます。
 パチンコ・パチスロ別で見ると、パチンコの売上規模・粗利規模は縮小傾向が続く一方で、パチスロは下げ止まりが見られます。結果として、売上規模においてはパチスロが初めてパチンコを上回りました。パチスロの市場規模が下げ止まった要因として、パチスロではパチンコ以上に業績を旧規則遊技機に依存しており、これらの機種の業績が堅調に推移したことが考えられます
※2018年に算定根拠となるDK-SIS会員と会員以外の業績差の見積もりの全面的な見直しを行い、業界全体の推測値を再計算したことにより、過去に発表した売上規模・粗利規模が上方修正となっております。

今後の業界動向推測

 2020年2月からの新型コロナウイルス感染症の影響でパチンコホールは時間短縮営業を実施し、更に4月には全国的に営業を自粛するまでに至っています。2020年5月末までには、ほとんどのパチンコホールで営業を再開したものの、売上・粗利は2020年2月以前を大きく下回る水準で推移しています。更に、今後旧規則遊技機をすべて新規則遊技機へと入替しなければならず、遊技機購入費用が嵩むことから、業界規模はここ数年と比較して大幅に縮小することが予想されます。

 このように非常に厳しい見通しであるからこそ、新型コロナウイルス感染症の影響が収束した後の営業戦略は非常に重要になると考えられます。次々と旧規則遊技機が設置期限を迎える中で、ファンに人気のある遊技機は何であるのか、それらの機種をどのように活用していくのか、その時々のトレンドを把握しスピーディに行動することが今まで以上に求められてくると思われます。

 しかし、厳しい話題ばかりでもありません。2019年末に「技術上の規格解釈基準」が改正され、併せて日工組・日電協の内規等が改正されました。それによりパチンコでは「遊タイム」をはじめとした新しい機能が追加され、パチスロでは6.1号機の開発が可能となりました。今回の改正によりパチンコ・パチスロともにゲーム性の幅は大きく広がることが想定されます。

 今後も重要な意思決定の材料のひとつとして、当社の「DK-SIS」は提案を続けてまいりますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。