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業界環境

2019/6/12更新

当社の会員制情報サービス「DK-SIS」及び警察庁発表資料をベースに業界環境を解説します。

用語解説

売  上  1日・1台当たりの貸し玉(コイン)金額
粗  利  1日・1台当たりの粗利金額
稼動時間  遊技機1台が1日に稼動した時間 (算定基準 パチンコ5,000玉/時間、パチスロ2,000枚/時間)

店舗数の推移

 2018年の店舗数は10,060店舗となり、緩やかな減少傾向が長期にわたって続いています。特に2018年は店舗数の減少幅が536店舗と大きくなっています。

遊技機設置台数の推移

 遊技機設置台数も減少傾向が続いています。パチンコ遊技機・パチスロ遊技機別では、パチンコ遊技機の設置台数が減少を続けている一方で、パチスロ遊技機の設置台数はそれほど大きな変化が見られません。
 2018年の設置台数別店舗数を2017年と比較すると、設置台数500台以下の中・小規模店舗は減少傾向となっている一方で、1001台以上の大規模な店舗は増加が続いています。また平均設置台数は、全体の店舗数が減少する中においても増加の一途をたどっており、店舗の大型化が引き続き進んでいることが見て取れます。

「DK-SIS」パチンコ動向の推移

 2018年のパチンコ遊技機1台当たりの業績は、2017年と比較して稼動時間・粗利ともに下落しましたが、過去3年間の下落幅よりは小さく、長期にわたって続いていた業績の下落に下げ止まりの兆しが見られます。

「DK-SIS」パチスロ動向の推移

 2018年のパチスロ遊技機1台当たりの業績は、2017年と比較して稼動時間・粗利ともに下落し、特に粗利の下落幅が大きくなっています。過去4年間の推移を見ると、緩やかな下落傾向が続いています。

「DK-SIS」の推測する市場規模の推移

売上規模

粗利規模

 業界の市場規模はDK-SISの実データからの推測で、売上規模は約20.7兆円、粗利規模は約3.38兆円となりました。DK-SISで業界の状況を表す最も重要な指標と考えている粗利規模は、年5%程度の下落が続いている上に、売上規模も同様に下落しており、市場を取巻く環境は年を追うごとに厳しくなっているといえます。
 パチンコ・パチスロ別で見ると、パチンコの売上規模・粗利規模は減少傾向で、台数シェアはパチスロを大きく上回っているものの、売上規模はパチスロと同程度となっています。一方でパチスロは特に粗利規模の減少が目立っています。2018年に登場したパチスロ機が極度の不振となったことで、新台の購入を控え、その費用を既存機種によるファンへの還元に動いた店舗が多く、結果として時間粗利が抑えられ粗利が減少したと考えています。
※今回算定根拠となるDK-SIS会員と会員以外の業績差の見積もりの全面的な見直しを行い、業界全体の推測値を再計算したことにより、過去に発表した売上規模・粗利規模が上方修正となっております。

今後の業界動向推測

 業界全体の市場規模は、緩やかながら下落傾向が続いています。2018年2月に施行された新規則により、パチンコ・パチスロともに遊技機の出玉性能が抑制され、新規則に適合した新規則遊技機が2018年8月以降、少しずつ登場しました。パチンコにおいては新規則で認められた「設定付き」の遊技機が登場しましたが、現時点では目立ったヒット機種は登場していません。一方パチスロにおいては、ゲーム性に関する自主規制が緩和され、少しずつではありますがヒット機種が登場しています。

 2019年後半は、パチスロの業績を支えている「高射幸性遊技機」約20万台の認定切れを控えています。これらの遊技機を年末までに撤去する必要があり、代替となる遊技機の登場次第ではありますが、パチスロ業績の急落を招くリスクがあります。

 さらに2021年1月末までには、現在市場に残っている旧規則遊技機約380万台(パチンコ 約232万台・パチスロ 約148万台)のすべてを新規則遊技機に置き換える必要があります。これらの新機種への移行の成否が店舗の業績を大きく左右すると考えられ、登場する新機種のトレンドを掴んだ上で適切に活用することが求められます。

 今後もこの淘汰の波に飲み込まれないためにはどのようなことができるのか、当社の「DK-SIS」は提案を続けて参りますので、ご支援の程よろしくお願いいたします。