2025年6月27日更新2025年6月27日更新
当社グループは、創業以来、「パチンコファンが喜ぶこと」を発想の原点としており、アミューズメントの世界において誰もが楽しめる新しいシステムやサービスの開発にチャレンジしてきました。
今後も独自の発想と技術力でコンピュータを中心に時代の変化を読みとり、ニーズを先取りする市場創造型の製品を提案し続けることによって、社会へ貢献していくことを基本方針としております。
また、ブランド力の向上により、顧客からの支持を強めることが、企業として継続的な業績発展につながるとの考えから、『顧客からの支持は、継続的業績発展につながる』を当社グループの企業品質方針として掲げ、企業活動を行っております。
当社グループは、経営の効率化、高付加価値化を推し進めることにより収益力を高めることが、企業価値・株主価値を向上させることであると考え、売上高営業利益率を重要な経営指標としております。
パチンコ業界を支援する情報システム企業として、業界の新しい成長を生み出す、どこよりも優れた情報インフラを提案していくことが当社グループの使命と考えております。
そして、ファン層の拡大(集客)こそが業界全体の発展につながるとの信念を持ち、パチンコホール、遊技機メーカーとパチンコファンを信頼で結び、三者が共に利益と満足を得るビジネスを構築してまいります。
そのために、全国のパチンコホールに対しては、遊技機の有効活用、パチンコファン集客のためのホールコンピュータをはじめとする情報システム機器の提供やネットワークサービスにより、企業経営・店舗運営を支援する一方、遊技機メーカーに対しては、より魅力のある表示ユニットや制御ユニットを提案し続けてまいります。
また、パチンコファンに対しては、スマートフォン及びインターネット向け情報サービスをさらに強化し、より一層有用なホール情報を提供してまいります。
当社には、大きく2つの事業があります。
「パチンコホール・遊技ファン向け事業」ではパチンコ・パチスロホール向けに設備機器の開発・製造・販売を行い、パチンコ・パチスロ遊技ファン向けにデータ閲覧スマホサービスを行っております。
「遊技機メーカー向け事業」ではパチンコ・パチスロ遊技機の表示・制御ユニットなどの開発・製造・販売を行っております。
ホール経営用のコンピュータ
遊技ファン用のデータ表示機
ホール周辺設備
ホール経営支援サービス
遊技ファン用のデータ閲覧スマホサービス
ソフト開発
ハード開発
製造
販売
1974年に業界で初めてパチンコホール経営用コンピュータをリリース。
それから50年。現在当社のホールコンピュータをお使いいただいているホール店舗数は、全国6,706店舗のうち約2,700件(シェア率40.6%)、市場にある遊技台332万台のうち162万台(シェア率48.7%)とつながっています。大型店舗への導入が多いため、台数シェアが高くなっています。
また今では当たり前になったデータ公開機器も、当社が業界で初めてリリースしました。近年では標準設備となっている大型液晶ランプや最新のワンストップセルフPOS等もいち早くリリースし、リーディングカンパニーとして常に業界をけん引しています。


当社のサーバーには、全国333万台のうち、毎日140万台(約42%)の台データ(DK-SIS)が送られており、全国6,706店舗のうち毎時4,380店舗(約65%)の客数データ(Market-SIS)を取得しています。
また、遊技ファン向けのデータ公開サービス(データロボサイトセブン)では150万人のファンと繋がり、サイトへのアクセス数やPV数によりファンの動向分析を可能としています。
このように、業界随一のビッグデータを保有することにより様々なランニングサービスをホール様やファンに提供し、ストックビジネスとして安定した経営基盤を構築しています。
※2024年度サービス売上68.6億円


当社グループは、「イノベーションによる新しい価値づくりを通じ、これからも一貫して持続的な成長を果たしてまいります。」という経営理念のもと、事業活動を通じて社会課題を解決し、ステークホルダーの皆さまとともに持続可能な社会の実現とグループの成長を目指しています。
2022年3月に掲げた5つのマテリアリティ「地球環境への貢献」「人材活躍の推進」「イノベーションによるソリューション提供」「依存症への対応」「ガバナンスとコンプライアンスの強化」のもと、積極的にSDGs活動を推進しています。


当社の会員制情報サービス「DK-SIS」及び警察庁発表資料をベースに業界環境を解説します。
2024年の店舗数は6,706店舗で、店舗の減少傾向が続いています。
| 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 対前年比 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| パチンコホール数 | 9,035 | 8,458 | 7,665 | 7,083 | 6,706 | △5.3% |
| 内パチスロ専門店数 | 832 | 768 | 611 | 443 | 468 | 5.6% |
パチンコ・パチスロの遊技機設置台数は、2023年と比較してパチンコは約5%の減少となる一方、パチスロはわずかながら増加に転じました。店舗当たりの遊技機設置台数は2023年から約12台増加しており、店舗の大型化傾向が続いています。
| 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 対前年比 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 遊技機設置台数(万台) | 400 | 381 | 356 | 343 | 333 | △2.9% |
| パチンコ遊技機(万台) | 243 | 234 | 220 | 208 | 197 | △5.2% |
| パチスロ遊技機(万台) | 157 | 147 | 136 | 135 | 136 | 0.6% |
| 店舗あたり(台) | 443 | 451 | 465 | 484 | 496 | 2.6% |
2024年のパチンコ遊技機1台当たりの業績は2023年と比較して遊技時間・粗利ともに横這いとなりました。また、台数シェアについては減少しており、パチンコからパチスロへの入れ替えが進んでいます。
| 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 対前年比 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 遊技時間(時間) | 2:49 | 2:49 | 2:57 | 2:50 | 2:50 | 0.0% |
| 売上(円/日) | 12,337 | 13,535 | 15,204 | 14,919 | 14,958 | 0.3% |
| 粗利(円/日) | 2,008 | 2,196 | 2,464 | 2,479 | 2,497 | 0.7% |
| 遊技時間売上(円/時間) | 4,380 | 4,810 | 5,140 | 5,260 | 5,280 | 0.4% |
| 遊技時間粗利(円/時間) | 710 | 780 | 830 | 870 | 880 | 1.1% |
| 台数シェア(%) | 60.9 | 61.6 | 62.0 | 60.3 | 58.2 | △3.5% |
2024年のパチスロ遊技機1台当たりの業績は2023年と比較して遊技時間・粗利ともに上昇しており、業績の上昇が著しかった2023年からさらに業績は上昇しました。パチスロ業績が好調なことから、台数シェアはさらに増加しています。
| 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 対前年比 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 遊技時間(時間) | 3:15 | 2:57 | 2:55 | 3:32 | 3:48 | 7.5% |
| 売上(円/日) | 17,386 | 14,558 | 14,174 | 19,254 | 21,867 | 13.6% |
| 粗利(円/日) | 2,445 | 2,106 | 1,993 | 2,652 | 2,818 | 6.3% |
| 遊技時間売上(円/時間) | 5,350 | 4,940 | 4,850 | 5,440 | 5,760 | 5.9% |
| 遊技時間粗利(円/時間) | 750 | 720 | 680 | 750 | 740 | △1.3% |
| 台数シェア(%) | 39.1 | 38.4 | 38.0 | 39.7 | 41.8 | 5.3% |
業界の市場規模をDK-SISの実データから推測すると、2024年の売上規模は約16.2兆円、粗利規模は約2.54兆円となりました。パチンコ・パチスロ別に市場規模を見ると、2023年と同様に売上規模・粗利規模ともにパチンコは下落、パチスロは上昇となっており明暗が別れています。
| 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 対前年比 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| パチンコ | 7.2 | 8.2 | 8.8 | 8.2 | 7.7 | △6.1% |
| パチスロ | 7.4 | 6.4 | 5.8 | 7.5 | 8.5 | 13.3% |
| 売上合計 | 14.6 | 14.6 | 14.6 | 15.7 | 16.2 | 3.2% |
| 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 対前年比 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| パチンコ | 1.25 | 1.41 | 1.52 | 1.44 | 1.37 | △4.9% |
| パチスロ | 1.10 | 0.98 | 0.86 | 1.10 | 1.17 | 6.4% |
| 粗利規模 | 2.35 | 2.39 | 2.38 | 2.54 | 2.54 | 0.0% |
2024年の業績は、2023年と比較して遊技時間・粗利ともに微増となりました。その内訳を見ると、パチンコは横這い、パチスロは増加と、前年同様にパチスロの好調ぶりが全体の業績をけん引する形となりました。
市場全体では、売上規模は拡大した一方で、粗利規模は横這いとなっています。これらの状況を踏まえると、店舗数は減少しているものの、パチンコ業界全体としては決して縮小しているわけではないと考えられます。
パチスロ好調の主な要因としては、2022年11月に導入が始まったスマートパチスロの普及が、2024年においても継続して進み、パチスロ全体の業績を押し上げたことが挙げられます。この結果、パチンコ・パチスロ両方で最も設置台数の多い「4円パチンコ」と「20円パチスロ」の台数シェアを比較すると、DK-SISの集計開始以来初めて、20円パチスロのシェアが4円パチンコを上回りました。
一方、パチンコに関しては、2024年3月に初登場したラッキートリガー搭載機種の中に好業績を記録した機種もありましたが、パチンコ全体の業績を大きく押し上げるまでには至りませんでした。
今後の見通しとしては、パチスロは引き続きスマートパチスロを中心に好調を維持することが予想されます。パチンコについては、ラッキートリガーのゲーム性がさらに拡張される内規緩和が予定されており、2024年以上に魅力的な機種の登場が見込まれます。これにより、パチンコ全体の業績低下に歯止めがかかることが期待されます。
| 社名 | ダイコク電機株式会社 |
|---|---|
| 創業 | 1965年9月 |
| 設立 | 1973年7月 |
| 資本金 | 7億53万680円 |
| 主な株主 | 円谷フィールズホールディングス株式会社 株式会社KCプラス 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) |
| 本社 | 名古屋市中村区那古野一丁目43番5号 |
| 会計監査人 | あずさ監査法人 |
| 主な取引銀行 | みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行 |
| 決算期 | 3月31日 |
| 役員 |
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| 執行役員 |
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| 市場 |
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| 証券コード | 6430 |
| 関係会社 | 元気株式会社 DAXEL(ダクセル)株式会社 ダイコク電機コミュニケーションPLUS株式会社 アロフト株式会社 株式会社グローバルワイズ 西本産業株式会社 株式会社ログオンシステム 株式会社箱根ガラスの森リゾート |
※2025年6月26日更新