DK-SIS白書2022_opt_mosaic
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2 2021年タイプ別の業績と遊技環境DK-SISで見る2021年データ63 20円ノーマルタイプを見ると、2020年と比較して台数シェアは横這いとなった。アウトは横這い・粗利は大幅上昇し、アウト・粗利ともに各タイプの中で最も高くなった。また、遊技時間粗利についても大幅上昇となった。 20円RTタイプは、2020年と比較して台数シェアはやや減少した。アウトはやや上昇・粗利は横這いとなった。 20円ATタイプは、2020年と比較して台数シェアは横這いとなった。アウトは約32%、粗利は約43%もの大幅下落となった。6号機で登場する機種のほとんどはATタイプであるが、そのほとんどが業績貢献できず償却達成もままならない状況がこの下落の要因となった。また、遊技時間粗利は190円減と大幅に抑えられた。 20円ARTタイプは、2020年と比較して台数シェアは減少した。6号機ではDK-SIS…の定めるARTタイプの機種が登場しておらず、各5号機の撤去期限に従い減少し続けた結果である。また、アウト・粗利はともに大幅上昇となった。設置できる5号機の20円ARTタイプが限られる中、「押忍!番長3」(大都技研)や「パチスロ 聖闘士星矢海皇覚醒」(三洋物産)が業績を牽引した。また、遊技時間粗利は大幅上昇となった。 20円A+ARTタイプは、2020年と比較して台数シェアは増加した。アウトはやや上昇、粗利は30%近い大幅上昇となっている。2020年に引き続き、このタイプで多くを占める「パチスロ ディスクアップ」(銀座)、「SLOT魔法少女まどか☆マギカ2」(メーシー)が2021年も安定した業績を収めたためである。また、遊技時間粗利は20円ARTタイプと同様、大幅に上昇している。 20円30φノーマルタイプは、2020年と比較して台数シェアはやや増加した。アウトは横這い、粗利は約31%の大幅上昇となった。遊技時間粗利も150円の大幅上昇となっており、20円パチスロのタイプの中で最も大きい上昇幅となった。 20円30φART他タイプは、2020年と比較して台数シェアは減少した。アウトは約40%、粗利は約61%の大幅下落となり、遊技時間粗利も480円の大幅下落となった。これらの要因は、長らくこのタイプの業績を支えてきた「沖ドキ!-30」(アクロス)が2021年1月に撤去されたことである。その後「Sチバリヨ-30」(オーゼキ)のような好業績機種が登場したものの、タイプ全体の業績を穴埋めするまでには至っていない。 10円パチスロ・5円パチスロは、2020年と比較して台数シェアが減少した。また、どちらもアウトは下落、粗利は大幅下落となった。 2021年のパチスロ全体の業績を総括すると、6号機の割合が少ない20円ARTタイプ、20円A+ARTタイプなどは2020年と比較して業績が上昇した一方、6号機の割合が多い20円ATタイプや20円30φART他タイプにおいては業績がさらに悪化した。これは6号機の登場以降、「6号機に対するファンの期待感が乏しいこと」が続いていることの証左と言える。機種単体では半年以上の稼動貢献を残す機種も登場しているものの、全体としては5号機撤去による業績の穴埋めをするには全く物足りない状況となっている。20円ATタイプの遊技時間粗利が2020年から190円も抑えられている中でアウトが全く維持できていないことを見ても、店舗においてパチスロの営業努力を行っても業績に反映されづ

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