DK-SIS白書2022_opt_mosaic
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2 2021年タイプ別の業績と遊技環境DK-SISで見る2021年データ59 4円ライトミドルタイプは、2020年と比較して台数シェアは横這いとなった。アウトは下落、粗利もやや下落となっており、他の多くのタイプと同様に遊技時間粗利はやや上昇した。 4円ライトタイプは、2020年と比較して台数シェアが減少した。また、アウトは下落する一方で、粗利はやや上昇した。遊技時間粗利は4円ハイミドルタイプに次いで大きい上昇幅となった。 2円・1円・0.5円パチンコは、いずれも2020年から台数シェアが僅かながら減少傾向となった。また、4円パチンコ全体とは異なりアウトは下落傾向にあるのがこれらの貸し玉料金の特徴といえる。 2021年のパチンコタイプ別業績を総括すると、2020年と比較して4円ハイミドルタイプのアウトが上昇した一方で、4円ライトミドルタイプ・4円ライトタイプのアウトは下落した。ハイミドルタイプにおいて最大MYやT/(特賞中の出玉率)が旧規則機と同水準以上の新規則機が複数登場し、それらの機種が業績を牽引したことが4円ハイミドルタイプの好調に繋がり、4円パチンコ全体の業績も昨年からやや回復したと言える。 ただし、その中でも懸念されるのが遊技時間粗利の高騰である。アウトが好調な4円ハイミドルタイプで遊技時間粗利は上昇しており、このまま高騰が続けばアウトへの悪影響は避けられない。さらに、アウトが下落傾向となっている4円ライトミドル・ライトタイプにおいても遊技時間粗利は上昇している。出玉性能が低くなるほど遊技時間粗利上昇に伴うファンの勝率への影響が大きくなることから、これらのタイプにおけるアウトの下落の一因が遊技時間粗利上昇であることは想像に難くない。 現状、5号機の撤去によってパチスロの業績が落ち込む中でその粗利の補填をパチンコで行う構図となっている。しかし、パチンコではコロナ禍前までの水準には業績が回復していない。もちろんやむを得ない側面はあるものの、4号機から5号機への移行の際にもマックスタイプを中心にパチンコで業績を補おうと時間粗利が上昇した結果、長期の業績下落に落ち込んだ過去の例もある。パチンコの回復トレンドに水を差さないよう、適正な粗利で営業することが最終的には利益を残す最良の方法となるのではないだろうか。・4円ハイミドルタイプが業績・台数シェアを伸ばす・ほとんどのタイプで遊技時間粗利は上昇傾向

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