DK-SIS白書2022_opt_mosaic
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ダイコク電機株式会社代表取締役社長 日頃よりDK-SISをご愛顧いただき誠にありがとうございます。 本白書も今回で19冊目となりますが、2021年の業界総売上が2020年と変わらず14.6兆円に、業界総粗利は2020年をわずかながら上回る2.39兆円となり、業界規模は一旦下げ止まりました。過去を振り返ると業界規模が上向いたのは、2011年の東日本大震災の翌年以来久し振りとなります。しかしながら新型コロナウイルスの影響を大きく受けた2020年と同程度でとどまっているとも言え、まだまだ影響は大きいと感じます。 2022年に入りパチンコ・パチスロともに新規則機時代へと突入しました。低迷が続いていた4円パチンコは前年比で業績がかなり上向いており、新規則機の業績は安定している一方で、20円パチスロの6号機は低迷から抜け出せていません。この低迷するパチスロの業績を補う図式で、4円パチンコはDK-SIS集計史上、最も辛い遊技時間粗利で推移しており、現在の業績は、この非常に危ういともいえる構図で成り立っていることが憂慮されます。 ただし、その6号機については、これから登場する6.5号機、さらにはスマートパチスロの登場等規制緩和の流れも見られ、業績が上向く環境が整いつつあります。遊技機メーカー各社も部品調達難等様々な問題を抱えている中ではありますが、業績貢献できる魅力的な遊技機が登場すると信じています。こうしたパチスロ遊技機性能の進化を契機に、一刻も早く現状の構図が打破されることを願ってやみません。 当社におきましても、本書やDK-SISを通じて業界動向の発信を行い、業界の進むべき道を切り開くべく努めて参りたいと考えております。特に目まぐるしく変化する業界環境に対して過去を振り返ることができる本書が、未来において必ず役に立つものであると確信しています。 最後になりますが本白書は日頃よりDK-SISで閲覧できるデータを集約し、将来に残していくために作成しています。業界の店舗数・遊技機設置台数が減少し続ける中、DK-SISは市場台数の36%を上回る規模を維持できています。これもひとえに会員企業様のご協力によるものと深く感謝しております。 先を見通しづらい環境が続きますが、今後も皆様方及び業界全体が発展していくことを祈念いたします。はじめに大上 誠一郎

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