DK-SIS白書2020_opt_mosaic
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212019年タイプ別1業績と遊技環境DK-SISで見る2019年データ  第2章 67 20円ノーマルタイプは、台数シェアは横這いながら業績はわずかに上昇した。2019年に入り6号機が本格的に登場したが、そのほとんどがATタイプであったことから、20円ATタイプの台数シェアが増加し、20円ノーマルタイプの台数シェアは第2位となった。 20円RTタイプは、台数シェアが微減し業績は大幅に下落した。20円ノーマルタイプ同様に新機種の登場が少なかったことで台数シェアが減少し、20円RTタイプの中でも台数の多いハナビやバーサスなどの業績が前年から下落したことで業績も下落となった。 20円ATタイプは、6号機のほとんどがATタイプとして本格的に登場したことや、年末にかけて20円パチスロの業績を支えてきた高射幸性遊技機の撤去もあったが、その穴埋めの多くが新機種となったことで台数シェアを大きく伸ばし、20円パチスロ内で最大の台数シェアとなった。ただし、入れ替えられた6号機の業績が振るわなかったことから、業績としては大幅に下落した。 20円ARTタイプは、台数シェアを大きく減らし、業績は横這いとなった。ATタイプ以外の新機種の登場がほとんどなかったことでARTタイプ機種からATタイプへの入れ替えが順次進んだものの、残った機種は業績が安定した機種が多かったためARTタイプの業績自体は横這いに留まったものと考えられる。 20円A+ARTタイプは、台数シェア・粗利は減少し、アウト・売上は上昇した。また、時間粗利が大幅に下がっている。これらはアウトが高く、時間粗利が低い「パチスロ ディスクアップ」(銀座)の台数が大幅に増加したためである。 20円30φノーマルタイプは、台数シェアは横這い、アウト・売上はわずかに上昇した。時間粗利が横這いで推移したことで、粗利もわずかに上昇した。新機種の低迷で、以前から安定した業績であった20円30φノーマルの需要が高まり、活用も変わらず推移したことで業績が向上したものと考えられる。 20円30φART他タイプは、台数シェア・アウト・売上は横這い、粗利が上昇した。20円30φART他タイプのほとんどは「沖ドキ!-30」(アクロス)であり、20円パチスロの粗利減少を補う形で時間粗利が上昇したものと考えられる。 5円パチスロは台数シェアがやや減少した。これは5円パチスロの実施店舗数が減ってきたためである。 2019年のパチスロ全体の業績を総括すると、8年ぶりにアウトが上昇に転じた。これは25.4%の台数シェアを占める20円ノーマルタイプのアウト上昇と、台数シェアが26.7%にまで増加した20円ATタイプのアウトが減少しつつも引き続き平均を上回るアウトであったためである。2018年においては6号機ATタイプの登場機種数が少なく、20円ATタイプの業績は概ね高射幸性遊技機の業績であり、他のタイプと比較して非常に高いアウトを維持していた。対して2019年は新機種のほとんどが6号機ATタイプで登場するも業績が低迷したため、20円ATタイプは台数シェアの大幅増・アウトの大幅下落となった。 業績が低迷した6号機ATタイプの中でも「S…Re:ゼロから始める異世界生活」(大都技研)は稼動貢献28週という結果を残したものの、後に続く機種が出てきていない。2020年中にも「ミリオンゴッ

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