DK-SIS白書2019_opt
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ダイコク電機株式会社代表取締役社長 日頃よりDK-SISをご愛顧いただき誠にありがとうございます。 平成から令和へと元号が変わりましたが、DK-SISも平成2年(1990年)のサービス開始から、間もなく30年が経とうとしています。DK-SIS会員は2019年3月末現在で3,592会員に、また遊技機台数では約147万台となり、市場の約1/3を上回る規模に至りました。これもひとえに会員企業様のご協力によるものであり、心より感謝申し上げます。 さて、今回の「DK-SIS白書」では、業界総粗利・総売上の算出方法の見直しを行いました。従来は2005年の発表開始から同一の基準で算出していましたが、DK-SISデータの規模拡大に伴い、DK-SISデータと全国データ推定値の乖離幅が当時より小さくなっていると考えられます。そのため、今回基準の全面的な見直しを行い、過去7年間の数値を上方修正致しました。 上記の見直しにより、DK-SISで推測する2018年の業界総粗利は約3.38兆円、業界総売上は約20.7兆円となりました。数値自体は上方修正の結果、昨年発表した数値よりも高くなっていますが、下落傾向が続いているのは従来の発表と変わっていません。業界全体の経営環境は引き続き厳しくなっています。 また、2018年2月に改正規則が施行され、遊技機の出玉性能に制限が加えられたことで、さらなる業績の悪化が懸念されました。しかしながら業績の下落幅は懸念されたほどではなく、新規則機でも業績貢献できる機種が登場しています。業界の未来は決して暗いわけではありません。トレンドをしっかりと掴み、様々な工夫を凝らすことで、明るい未来も見えてくるのではないかと期待しています。当社におきましてもパチンコ業界のあり方を常に模索し、製品やサービス、そして最大の強みであるDK-SISによる情報提供を通じて、業界全体がポジティブ志向になるよう、リードしていきたいと考えています。 最後になりますが、「DK-SIS白書」は日頃よりDK-SISで閲覧できるデータを集約し、将来に残して行きたいという思いから作成しています。過去を振り返ることはもちろんですが、将来を見通す上で本書が必ず皆様方のお役に立てるものであると確信し、今後も皆様方及び業界全体が発展していくことを心より祈念いたします。大上 誠一郎はじめに

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