DK-SIS白書2019_opt
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ダイコク電機株式会社DK-SIS室 室長 最後まで本白書をご覧いただき、ありがとうございます。DK-SIS白書も創刊してから16年目となりました。本白書にて平成時代の終わりとなった2018年データを改めてご覧いただき、どのように感じられましたか。今回のDK-SIS白書では、毎年発表しております業界総粗利・総売上の算出方法の見直しを行いました。市場の1/3を超えるビッグデータを保有しているDK-SISとして業界の実態に近い数値を発表することは使命と受けとめ実施いたしました。その結果、2018年のDK-SISで推測する業界総粗利は約3.38兆円、業界総売上は約20.7兆円と昨年までの発表数値からは上昇しましたが、業界規模の下落傾向に変わりはなく、引き続き厳しい状況が続いています。 2018年はパチンコ業界への依存防止策として出玉性能が抑制された改正規則が施行され、遊技機メーカーが新規則機の適合を取得するのに苦労する状況が続きました。パチンコにおいては8月から設定付きの新規則機が登場するも4円パチンコのメインタイプであるハイミドルタイプでの登場はありませんでした。パチスロにおいては初登場が10月と2018年の終盤に登場し、稼動貢献に期待できる機種が登場するも業績貢献する機種が複数登場するといった状況にはなりませんでした。 このような状況の中で新規則機の設置比率は現在市場の12%程度にとどまっています。あと1年と半年ほどで全ての遊技機を新規則機に移行しなければなりません。この大変な入替戦略を行う際に今後のホール様の参考になればと思い、本白書では2018年に登場した機種の初動8日間データ、業績貢献一覧、パチンコ・パチスロの「検定」・「認定」期限リストを掲載しました。是非ご活用いただければと思います。 最後に、DK-SIS白書は市場の実態そのままをデータベース化して編集されている書籍であり、パチンコ業界を振り返る際、業績とともに実態を把握できる唯一無二のものとなります。2019年に入り設定付きパチンコもハイミドルタイプが出始めました。またパチスロ6号機においても稼動・粗利貢献どちらも満たす機種が登場して市場を盛り上げています。厳しい状況は続きますが、本白書が日々の営業の参考となり、ご購入していただいた皆様方のお役立てとなれば幸いです。片瀬 宏之あとがき

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