DK-SIS白書2019_opt
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443業界に関連する法案の動きが活発に 2018年2月に改正規則が施行されたが、これは2016年12月にIR推進法案が成立した際の附帯決議として、ギャンブル依存症対策が掲げられたことによるものである。また、2018年7月には「ギャンブル等依存症対策基本法案」・「特定複合観光施設区域整備法案」(IR実施法)が相次いで国会で可決され、日本でのカジノ開業に向けた取り組みが進んでいる。212018年1業界考察機種名2018/12/03P沼A2018/10/15CRシャカリーナVVマルホン工業その他2018/07/23CRダイナマイトキングin沖縄1/28AC2018/07/02CR綱取物語S5BW1アムテックスその他382018/06/18CR今日もカツ丼Z2豊丸産業2018/06/04CR犬夜叉AG-E2018/06/04CR犬夜叉AG-JTディ・ライトその他232018/05/07CR RAIZINMAN ZA-gon2018/01/22CR天龍∞ VS2018/01/08CRうしおととらAG-JHディ・ライトその他32総合貢献週メーカー名タイプ名初登場週2018/12/03CRクジラッキーYCAサンスリーライトミドルその他12高尾大一商会その他121,438,051その他ディ・ライトその他19その他16マルホン工業その他331,257,1331,184,032DK-SISで見る業界動向  第1章 総合累計台粗利35,859640,224105,414370,629-35,349763,611939,497562,46219 2018年に登場した主な機種は以下の通りである。SIS 「ギャンブル等依存症対策基本法」では、パチンコ業界も対象に含まれており、下記のような取り組みを求められている。・広告・宣伝のあり方(全国的な指針の策定等)・アクセス制限(自己申告プログラムの周知・家族申告による入店制限・年齢確認等)・施設内の取組(ATM等の撤去・新規則機の普及・管理遊技機の導入)・相談・治療につなげる取組(民間団体に対する経済的支援・専門医の紹介・リカバリーサポートネットワークによる相談体制の強化等)・依存症対策の体制整備(「安心パチンコ・パチスロアドバイザー」による依存対策強化・第三者機関による立入検査の実施等) これら機種の貢献データに目を向けると、稼動貢献できた機種はそれほど多くはないが、総合貢献では比較的長期の貢献となった機種が多い。役物系パチンコは1回の大当りでまとまった出玉が得られる機種が多く、活用の甘辛が一般的なセブン機タイプと比較して分かりにくいことから、活用次第では長期にわたって粗利貢献する機種も存在する。ただし、わずかな活用の変化で高い出玉率になりやすいことや、不正対策をしっかりと行う必要があることにも留意する必要がある。今後も様々な工夫を凝らした機種が一定数登場すると思われるが、しっかりと遊技性を掴み、きめ細やかに活用して魅力を最大限引き出すことで、店舗業績の向上に結びつけることが可能なのではないだろうか。 また、同じ2018年7月には「健康増進法の一部を改正する法律」が成立し、2020年4月からの全面施行が決定された。パチンコホールにおいては原則屋内禁煙だが、条件付き(煙が屋内に流入しない等)で喫煙専用室の設置は認められている。またフロアを分けることによる分煙が「加熱式タバコ」のみで認められているが、喫煙フロアは禁煙フロアの上に設置する等の条件が非常に厳しく、既存店舗で実施できるかどうかはしっかりとした検討が必要である。パチンコを遊技する人の喫煙率は依然として高く、店舗の業績を左右する重要な要素と考えられるため、しっかり検討し備えていく必要がある。

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