DK-SIS白書2018_opt
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212017年タイプ別1業績と遊技環境55DK-SISで見る2017年データ  第2章  4円ミドルタイプは、2016年と同様、4円パチンコ内で最も低いアウトながら、粗利は4円ハイミドルタイプに匹敵する高さとなっている。結果的に全タイプで時間粗利が最も高く、ファンに負担を強いる辛い活用となっている。 4円ライトミドルタイプは、業績を見ると4円パチンコ内では依然低いアウトであるが、唯一わずかながら上昇した。ライトミドルタイプとしては台数の多い好業績機種が複数登場し、業績を牽引したためと思われる。 4円ライトタイプは、2016年より台数シェアがやや縮小したが、4円パチンコ内でハイミドルタイプに次ぐシェアとなっている。業績を見ると、アウト・粗利ともに台数シェアが縮小したにも関わらず落ち込んでいる。 4円その他タイプは、台数シェアが大きく縮小している。これは2016年データにマックスタイプを含んでいるためであり、業績を単純に前年と比較できない。 2円・1円パチンコを見ると、4円パチンコ同様に台数シェアが縮小している。これは4円・2円・1円以外の貸し玉料金でシェアが拡大していることを意味する。なお、業績は4円パチンコほどでないが、2円・1円パチンコともに下落した。 2017年のパチンコタイプ別業績を総括すると、台数シェア的に主力となるべき4円ハイミドルタイプ・4円ライトタイプ・1円パチンコいずれも業績が下落し、パチンコ全体の業績下落に直結した。パチンコ全体の業績を向上させるには、まずは主力となっているにも関わらず、最も大きく業績を落とした4円ハイミドルタイプを立て直すことが第一である。 4円ハイミドルタイプは、2016年から2017年にかけてマックスタイプ撤去により台数シェアが拡大した一方で、新台導入台数は2016年から2017年にかけて減少した。そのため新台効果が相対的に小さくなっており、業績を維持することができなかった。今後も4円ハイミドルタイプを主力で使う状況は変わらないため、新台効果に頼るだけではなく、設置されている好業績の機種や今後導入する機種を長期貢献させるような活用が重要となる。 遊技機の出玉性能は徐々に抑制されてきており、2018年以降の新規則機はさらに出玉性能が抑えられる。見返りの魅力が減っていく中で、今までのような厳しい環境では遊技するファンはますます少なくなるであろう。2017年は新台購入台数が大幅に減り、新台に使われた遊技機購入費用が抑えられた。この抑えた費用を企業の利益とするだけではなく、ファンの遊技時間向上や来店回数を増やすために、粗利率の改善や遊技環境の整備等にも投資をすべきではないだろうか。・4円ハイミドルタイプの台数シェアが大幅に拡大(マックスタイプを継承)・ほぼすべてのタイプで業績下落

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