DK-SIS白書2018_opt
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212017年1業界考察8パチンコではSUPER小当りRUSH等の特殊スペックが支持される パチンコでは内規等によって徐々に出玉性能が抑えられているが、そのような中でも遊技機メーカーは様々な遊技性を持つ遊技機をリリースしている。2017年にはそのような遊技機の中でファンから大きな支持を集めた機種が登場した。下記はその例である。9「新基準に該当しない遊技機」の30%抑制と5.9号機の登場 業界6団体で2015年に決議された自主規制「新基準に該当しない遊技機の取扱いについて」に伴い、2017年12月1日までに各営業所の「新基準機に該当しない遊技機」の設置比率を30%以16 第1章  DK-SISで見る業界動向技くぎの位置が印刷された透明シートであり、ホールに設置された遊技機が検定機と異なる遊技くぎになっていないことを盤面に重ねて確認するためのものである。当初は部分的なくぎ配置を明示するタイプもあったが、盤面全体のくぎ配置を示すタイプになってきている。昨今の遊技くぎ問題に対して、同じ轍を踏まないための施策と考えられる。 2017年に発売された機種数を見ると、パチンコは2015年から販売機種数の減少が止まらな・「CRぱちんこGANTZ 3」(オッケー.)16R大当り後にSUPER小当りRUSHに突入し、大当り~SUPER小当りRUSHを16R超の一連の大当りとして見せることで、「1回の大当りで非常に多くの出玉を獲得できる」ことがファンに支持された。・「CRF.戦姫絶唱シンフォギア」(SANKYO)1種2種の電チュー保留を利用してファンの体感する継続率を高めた(電サポ7回&残保留4回)ことや、初当り後に必ず継続率の高いモードへ突入するチャンス(電サポ1回&残保留4回)を与えることで期待感を演出し、ファンの支持を集めた。い。その一方、パチスロは2014年から継続して販売機種数が増加している。ただし、パチンコ・パチスロともに販売台数は減少して厳しい状況にあり、その中で販売方法の模索が続いている。販売台数を伸ばす工夫の一つとして、「CRぱちんこ必殺仕事人V-S4」(京楽産業.)・「CR牙狼GOLDSTORM翔XX-SSS」(サンセイアールアンドディ)等で遊技機の大型化が進んだ。なお、これは一部弊害を生んでいることから、ファンを楽しませるための工夫だけではなく、ホール環境や運用等も考えた遊技機開発が望まれる。・「CR真・花の慶次2 L4-VH」(ニューギン)今まで大型機種で採用されたことがなかった「転落確変」のゲーム性を採用し、電サポ中の大当りはすべて約2000個の出玉が獲得できることなどと併せてファンの支持を集めた。 上記の他に、パチスロに続いてパチンコでもプロジェクションマッピングを搭載した機種「CRF.LADY GAGA…R」(SANKYO)が登場するなど、出玉性能以外に新規性を持たせた機種も登場している。 2018年2月には新規則が施行され、パチンコでは出玉性能が抑制される一方で、設定をつけることが可能になり、ゲーム性の幅が拡がる側面もある。出玉性能を高くすることが現実的に困難である中で、多様なゲーム性の追求や設定をつけることによる出玉率の高低差、それに伴う設定推測要素などを持たせることでファンの支持を集めることが重要なのではないだろうか。下に抑えなければならなくなった。DK-SIS全体で見ると、これらの遊技機の台数シェアは2017年の1年を通じて徐々に減少し、12月1日より前の段階で30%以下となった。

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