DK-SIS白書2018_opt
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212017年1業界考察-----※➡➡12018年2月より改正規則の施行が決まる11 パチンコ試射試験  パチスロ試射試験 試験内容1時間試験4時間試験10時間試験試験内容400ゲーム試験1600ゲーム試験6000ゲーム試験17500ゲーム試験改正前出玉率下限出玉率上限300%未満50%超200%未満改正前出玉率下限出玉率上限300%未満150%未満120%未満55%超改正後出玉率下限33.3%(1/3)超40%超50%超133.3%(4/3)未満改正後出玉率下限33.3%(1/3)超40%超50%超60%超出玉率上限220%未満150%未満出玉率上限220%未満150%未満126%未満115%未満部分は新設DK-SISで見る業界動向  第1章 表1.6 パチンコ・パチスロ試射試験内容1.規則改正の背景2.規則改正の内容 2016年12月にIR推進法が成立したことで、ギャンブル等依存症対策が政府・国会において急務となった。2017年3月から4月頃にかけて、「ギャンブル等依存症対策基本法案」の策定のための議論が進み、2017年6月に国会へ提出された。衆議院の解散に伴って一旦は廃案となったものの、本法案はIR実施法案成立の前提となっていることから、2017年12月には再提出され、今後成立に向けた議論が進むものと思われる。本法案の議論が進む中、「カジノ」のみならず既存のパチンコ・公営競技等についても同様に対策が求められた。 当業界においては2006年2月に「リカバリーサポート・ネットワーク」が、パチンコ・パチスロの遊技に関する依存問題の支援・解決を行う機関として設立され、従来より「のめり込み 規則改正の主な内容は以下の通りである。■出玉規制の強化 保通協の試射試験における出玉率検査の内容が強化された。詳細は以下の表の通りである。対策」にも力を注いでいた。さらに、2017年1月にパチンコ・パチスロ産業の関連14団体で構成される「パチンコ・パチスロ産業21世紀会」より、「パチンコ・パチスロ依存(のめり込み)問題に対する声明」が発表され、取り組みのさらなる強化が宣言された。 上記のように「のめり込み問題」がクローズアップされたことに加え、いわゆる「遊技くぎ」の問題に対しても対応する必要があり、警察庁からは、2017年2月に「数ヶ月以内に風営法施行規則・遊技機規則の改正を行う」と通達された。その後、2017年7月に規則改正案が発表され、発表後パブリックコメントにて異例の14,838件にも及ぶ意見が集まったものの、ほぼ原案通りの形で2017年9月に公布され、2018年2月からの施行が決定された。

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