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概要

DK-SIS白書2016画像

55DK-SISで見る2016年データ第2章②2016年タイプ別の業績と遊技環境 2016年のパチスロタイプ別台数シェア・業績を見ると、20円ノーマルタイプは2015年から2016年にかけて台数シェアはほとんど変化していない。業績は下落傾向にあるものの、他のタイプと比べて高いアウトを維持している。時間売上・時間粗利は下落傾向となっている。 20円RTタイプは比較的台数の多い機種が複数登場したことで台数シェアが大幅に増加したが、他のタイプと比べまだ少ない。業績は2015年と比較して大きく下落しており、アウトは20円パチスロ全体と同程度となった。また時間売上・時間粗利は20円ノーマルタイプとは逆に上昇傾向となっている。 20円ARTタイプは、新基準機の業績が不振であったことから台数シェアが減少した。しかしながら、業績は旧基準機が牽引したこともありアウト横這い、粗利微減に留まった。また新基準機は出玉性能が低いことから、時間売上の大幅下落に繋がった。時間粗利は2015年よりも低く抑えられたが、これは2016年に登場したART機の設定1における出玉率の高さが一つの要因と考えられる(第3章5節)。 20円30φタイプはノーマル系以外の機種が登場したことで、台数シェアが増加し、時間売上・時間粗利も上昇した。また業績はアウト横這い、粗利上昇となった。 10円・5円パチスロは、ともに台数シェアが減少している。業績についてはどちらも下落傾向となっている。 2016年のパチスロ全体を総括すると、パチスロ全体のアウトは横這いとなった。これは、台数シェアの多い20円ノーマル・20円ART・20円30φタイプのアウトが横這いになっているためである。しかしながら、2016年のパチスロ業績に貢献したのは主に2015年以前に登場した「新基準に該当しない遊技機」であり、今後これらの機種はシェアを減らさなければならない。さらに、2017年には5.9号機へと移行し、出玉性能が2016年よりも抑制されることはほぼ間違いない。パチンコと同様、従来の出玉性能に頼った営業からファンの信頼を獲得できる営業へ移行することが急務ではないだろうか。・ 20円ARTタイプの台数シェアは減少・ 主要なタイプのアウトは横這いポイント