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概要

DK-SIS白書2016画像

DK-SISで見る業界動向⑤ 業界総粗利と遊技機購入費考察(兆円 )     6 .0 05.004.003.002.001.0001995年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年■遊技機購入費用と遊技機利益?遊技機利益は微減に留まる?遊技機利益を確保するために遊技機購入費用が抑えられたポイント第1章1995年 2012年2013年2014年2015年2016年業界総粗利規模(兆円) 4.49 3.78 3.63 3.50 3.32 3.11遊技機購入費用(兆円) 0.63 1.37 1.20 1.07 1.06 0.89遊技機利益規模(兆円) 3.86 2.41 2.43 2.43 2.26 2.22遊技機購入比率14.0% 36.3% 33.1% 30.7% 31.9% 28.3%総販売台数(台) 4,070,000 3,840,000 3,550,000 3,170,000 3,080,000 2,470,000平均遊技機購入単価(円) 155,000 357,000 338,000 337,000 344,000 363,000入替回転数0.85 0.84 0.77 0.69 0.67 0.54◆遊技機購入費用・総販売台数に中古機は含まない。 ◆遊技機利益は、業界総粗利から遊技機購入費用を差し引いたものである。表1. 22 遊技機購入費用と遊技機利益推移( 推測 )(1995年・2012年~2016年)遊技機購入費用遊技機利益32 ここでは遊技機の購入費用についても推測を行い、業界総粗利から遊技機購入費用を除いた遊技機利益の推測を行うことにする。なお、遊技機の販売台数・遊技機購入費用は、DK-SISの独自調査によるデータである。 以下のデータはこの考え方を基に算出したDK-SISの推測する過去5年間の業界全体の遊技機利益推移である。 2016年の遊技機購入費用は約0.89兆円と2015年と比較して大幅に減少した。1台当たりの購入費用は若干上昇したものの、遊技機総販売台数が約20%減少したことでこのような結果となった。2016年の業界総粗利から遊技機購入費用を差し引いた遊技機利益は2015年と比較して微減となった。これは業界総粗利が減少したものの、遊技機利益を確保するために遊技機購入費用を抑えた結果と考えられる。 2016年はパチンコ・パチスロともに新機種の業績が芳しくなかったことから、遊技機の購入を控える動きが活発化している。特に年間の入替回転数(設置台数と新台販売台数の比率)は0.54となっており、年間の新台購入台数は店舗の設置台数の半分近くまで落ち込んでいる。 今後においても業界総粗利が下落を続ける限りは、遊技機利益を確保するために、遊技機の選定・適正台数の見直し等、さらなるコストの効率化を続ける必要がある。