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概要

DK-SIS白書2015画像

はじめに 日頃よりDK-SISをご愛顧いただき誠にありがとうございます。 DK-SIS会員は2016年3月末現在で3,717会員に、また遊技機台数では約142万台と市場の約30%を超える規模に至りました。これもひとえにホール企業様のご協力によるものであり、心より感謝申し上げます。 さて、2015年を振り返りますと、DK-SIS推測の業界総粗利は前年比で約5%減少し、約3.32兆円となりました。業界総粗利の減少が長期間続いていることは事実であり、業界全体が厳しい状況にあることは疑いようもありません。さらに、2016年はパチンコに関しては遊技釘の問題に端を発する遊技機の撤去回収問題、パチスロに関しては出玉性能の規制強化が予定されています。特にパチンコ遊技機の撤去回収問題については、現役の定番機種も数多く含まれており、1996年の社会的不適合機の撤去、2007年のパチスロ4号機撤去と匹敵するような、極めて重大な問題であると考えています。 同様の撤去問題があった過去においては、一時的には業界全体として大きな打撃を受けましたが、その後はその時代に見合った市場が再構築されております。そして、限られた制約の中でアイデアに富んだ魅力的な遊技機が多数登場しています。またホール企業様におかれましても、低価貸し営業等の新しい遊技形態の取り入れや様々な改革、さらには経費の見直しなど、多大なる企業努力によってこれらの困難を乗り越えてきたことで現在があるのではないでしょうか。結果として今もなお3兆円を超える市場規模を維持できており、引き続き一大レジャー産業としての地位を保つことができています。 しかしながら、この厳しい状況下において対応を誤ると、業績面において非常に大きな差となってしまいます。今後も勝ち残るためには、大きく変化する市場の動向をいち早く察知し、変化に見合った改革を続けられるかが焦点になると思われます。 当社におきましても、製品面・サービス面はもちろんのことながら、DK-SISを通した情報提供やセミナーの実施などにより、業界の発展、強いてはファンの獲得に向けてできる限りのサポートを続けてまいります。決して現在の状況を楽観視するつもりはありませんが、この苦境を業界一丸となって乗り越えることができると信じてやみません。 最後になりますが、DK-SIS白書は日頃よりDK-SISで閲覧できるデータを集約し、将来に残して行きたいという思いから作成を続けています。過去を振り返ることはもちろんですが、将来を見据える上で本書が必ず皆様方のお役に立てるものであると確信しております。今後も皆様方及び業界全体が発展していくことを心より祈念いたします。G R E E T I N Gダイコク電機株式会社代表取締役社長栢森 秀行