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概要

DK-SIS白書2015画像

DK-SISで見る業界動向②2015年の業界考察200第1章13け2015年12月には6.67時間まで回復している。ただし、今後新たに登場する機種はすべて新基準機であり、旧基準機と比較して出玉性能が抑えられていることと、旧基準機の自主撤去スケジュールが明確でないことを考えると、いつまでも旧基準機だけに頼った営業を続けることは好ましくないと考えられる。数が少ないながらも新基準機で好業績を残す機種も登場し始めており、徐々にファンからも支持を集めていくと予想される。新基準機の業績が不安定な中では、いきなり1機種を大量に導入するのではなく、業績好調な新基準機を後からでも導入していくことで、業績の向上を目指しつつ旧基準機依存を脱却していくことが重要となるのではないだろうか。? 警察庁から検定機と市場の遊技機で性能(釘)が異なる疑いがあると指摘を受ける 2015年5月に警察庁よりホール5団体に対して、「遊技機の不正改造の絶無に向けた更なる取組について」が通達され、一般入賞口に玉が入らない仕様に改造する釘曲げ行為についての懸念が示された。さらに2015年6月からは、遊技産業健全化推進機構による一般入賞口への入賞個数の調査が開始された。その調査において、検定機と同性能となっているぱちんこ遊技機が1台も発見されないという結果が示された。 その後、日工組におけるヒアリングから、出荷段階において既に検定機と異なる性能となっている可能性があることが発覚し、2015年11月にホール5団体に対して「検定機と性能が異なる可能性のあるぱちんこ遊技機の撤去について」の文書が発出された。さらに年末にはこれらの事実が一般メディアで一斉に大々的に報じられる事態となり、2015年12月25日に「日工組・全商協・日遊協・同友会・余暇進・PCSA」による連名で「ぱちんこ遊技機の撤去回収等に関する声明」として共同声明を発表するに至った。今後は問題のある型式の機種が、可及的速やかに撤去回収されるという流れになっている。 法令遵守という観点から考えた場合、法令で決まっていることについては速やかに改善すべきであり、その上で法令が現状にそぐわないものとなっている部分については、世論の受け止め方も参考にしつつ法令の改正を働きかけるべきである。抜け道を探してなんとかするという業界の悪しき慣習は、一刻も早く改めるべきではないだろうか。? パチンコの内規変更と新しい遊技性を持つ遊技機の登場 2015年においても、「のめり込み防止」の観点からパチンコの出玉性能を抑えるべく、日工組における内規の変更が実施された。以下は2015年に実施された内規変更の主な内容と2016年以降に予定されている内規変更の内容である。■2015年に実施された内規変更の主な内容(2015/11以降の納品分より)初当り確率の下限値1/320 低確率時の大当り確率の下限値は1/320とする