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概要

DK-SIS白書2014

第1章DK-SISで見る業界動向②2014年の業界考察12 4円パチンコの低迷は今に始まったことでは無く、常態化している。また現在の4円マックスタイプの出玉性能はパチンコの歴史上で比較しても最も高い水準となっている。そのような中、低価貸し営業が完全に定着したことや、2014年は一部の店舗で「定量制営業」を採用し、出玉性能を営業方法によって制限するという、出玉性能に頼った営業からの脱却を目指す新しい試みも見られた。 高い出玉性能を持った機種はそれを支持する層もいるため一定数必要と思われるが、出玉性能のみに頼った業界の発展は既に限界に来ており、方針転換を迫られる状況となっているのではないだろうか。また時間粗利の上昇が稼動時間の下落を招くという構造的な問題は現在も改善されておらず、こちらも早急に方策を施す必要があるのではないだろうか。? パチスロの業績も下落 2014年のパチスロ機1台当たりの業績を見ると、稼動時間4.86時間(対前年-0.04時間)・粗利3,515円(対前年-150円)となり、どちらも下落した。20円パチスロの業績を見ると、稼動時間4 . 7 5 時間(対前年-0.06時間)・粗利3,946円(対前年-147円)となり、2014年の前半こそ比較的好調に推移したものの、後半は5号機登場初期レベルまで下落した。これは20円パチスロの時間粗利が上昇したことに加え、2014年9月に行われた試射試験方法の変更に伴う新台の減少も影響している。試射試験方法の変更については?の項目で詳しく解説する。 店舗のパチンコ:パチスロの台数比率を見ると、2014年もパチスロが増加を続けたが、2014年後半の業績下落を見る限り、今後どのようになるかは不透明な状況である。また低価貸しパチスロの台数シェアを見ると、2014年はほとんど横這いとなっており、パチンコと同様に飽和気味となりつつあるが、20円パチスロの業績が不透明であり、20円パチスロの不振を補うために今後さらに増える可能性がある。 さらに、機種の導入についても慎重な対応が求められる。注目されているからといって最初から多台数の導入をするのではなく、5号機登場初期のように使えそうな機種を後から少台数でも導入するという「多機種少台数」の方針が適当であると考える。また、業績の安定しているノーマルタイプ・ノーマル30φタイプの重要性も増すものと思われ、新規の導入や活用についても今以上に熟慮を重ねる必要があるのではないだろうか。? パチンコ内規改正 2014年においてもパチンコで内規の改正が行われた。2014年6月の型式試験より、一定の条件を満たせばヘソ1個賞球・2個賞球の機種が認められるようになった。 具体的には以下の内容である。内規改正の内容 ・大当り確率が1/260より甘い ・総獲得遊技球数期待値(払出し個数)が6,400個以下 ・旧2種(いわゆる羽根物タイプ)については無条件 上記の条件を満たせばヘソ(始動口)の賞球を1個・2個とすることができる。