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概要

DK-SIS白書2013

台数シェアに注目すると、2013年は2012年と比較して4円マックスタイプは大きく増加したが、4円ライトミドルタイプは大きく減少している。また、4円パチンコ全体の台数シェアが減少する一方、1円パチンコを主とした低価貸しパチンコが増加しており、低価貸し営業への移行がさらに進んでいることがわかる。アウトに注目すると、2012年に引き続き4円ライトミドルタイプが大きく下落しており、主要な4円パチンコタイプの中で最も低いアウトとなった。これが、先に述べた4円ライトミドルタイプの台数シェア減少の主な要因と考えられる。また、4円ライトタイプについても、4円ライトミドルタイプほどではないものの前年と比べて大きな下落となっている。その一方、4円マックスタイプのアウトは、台数シェアが増加しているにもかかわらず、前年と比べて微減に留まっており、ファンの支持が集まっていることがわかる。4円ミドルタイプは最もアウトが高く安定している。低価貸しパチンコを見ると、2円・1円パチンコのアウトはともに下落しており、パチンコ全体として厳しい状況となっている。粗利に注目すると、4円ミドルタイプを除き2012年と比べて下落した。その中でも、アウトと同様に4円ライトミドルタイプの下落が目立つ。時間売上を見ると、4円・2円・1円パチンコすべてで上昇している。4円パチンコについては、すべてのタイプの時間売上が上昇していることに加え、もともと時間売上が高い4円マックスタイプの台数シェアが増加している。このことが4円パチンコ全体の時間売上上昇の要因である。DK-SISで見る2013年データ時間粗利に注目すると、2012年と比べて上昇しているタイプが多く、特に4円ライトミドルタイプの大幅な上昇が目立つ。これはアウトの下落が著しいことから、粗利も減少してしまうことを少しでも軽減しようとした結果だと思われる。しかしながら、時間粗利の上昇が更なるアウトの下落を引き起こすことは4円ライトタイプのここ数年のアウトと時間粗利の推移を見ても明らかであり、このままの活用を続けた場合、4円ライトミドルタイプの業績を維持することすら難しいと思われる。2013年のタイプ別の業績を見ると、4円マックスタイプが健闘しているように思えるが、これは手放しで喜べることではないと考える。その理由の一つとして、4円マックスタイプを除いた主要な4円各タイプの時間粗利が上昇していることが挙げられる。特に、大当り確率が比較的甘いライト・ライトミドルタイプについては、時間粗利がファンの勝率に大きく影響を及ぼすため、高すぎる時間粗利がファン離れに直結しやすい。その結果、勝率への影響が小さいマックスタイプを仕方なしに遊技している可能性がある。また、別の理由として、時間売上の高いマックスタイプでは、ファンの投資リスクが大きくなってしまい、結果としてファンがついていけなくなってしまう可能性があることが挙げられる。今後は、マックスタイプばかりに目を向けるのではなく、投資リスクが小さいタイプにも目を向け、ファンが遊技しやすい環境を整えることが、4円パチンコの業績を復活させる上で重要なのではないだろうか。第2章22013年タイプ別の業績と遊技環境P O I N Tポイント・4円ライトミドルタイプの台数シェア・業績が大きく下落・4円マックスタイプを除くほとんどのタイプで時間粗利が上昇47