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概要

DK-SIS白書2013

7「適切な賞品提供の徹底」の現状2011年10月に警察庁保安課より、「ぱちんこ営業における適切な賞品提供の徹底について」が通達された。この通達により、2012年においては店舗内の損益分岐割数を揃える動き(単一化)が拡がった。前回のDK-SIS白書2012では、地区別に店舗の損益分岐割数を揃える動きがどのような拡がりを見せているか調査を行ったが、今回のDK-SIS白書においても引き続きその後についての調査を行った。(地区の分け方は2章5節73頁参照)以下のデータは損益分岐割数が単一である店舗の比率推移を地区別に表したものである。表1.30損益分岐割数が単一である店舗の比率推移(2011年12月~2013年12月)地区名2011年12月2012年12月2013年3月2013年6月2013年9月2013年12月DK-SISで見る業界動向東北地区40%86%89%88%90%90%北関東地区26%46%46%45%44%47%南関東地区58%77%78%79%80%82%東京地区86%93%94%94%96%95%北陸甲信越地区28%93%93%94%95%94%北海道地区47% 98% 99% 98% 98% 98%第1章7「適切な賞品提供の徹底」の現状東海地区38%75%75%76%77%79%近畿地区31%35%36%36%37%37%中国地区19%94%96%96%97%97%四国地区11%97%99%99%100%100%九州沖縄地区21%89%89%89%89%89%全国平均37%75%75%75%76%77%2011年12月から2012年12月にかけては、かなりの地区で損益分岐割数を単一へと変更する動きが見られたが、2012年12月から2013年12月にかけてはほとんど変更の動きが見られない。前回のDK-SIS白書2012において、2011年から2012年にかけて損益分岐10割の営業台数が大幅に増加したと述べたが、2012年から2013年にかけてはそれほど大きな動きは見られなかった(2章3節52頁参照)。これらのことから、2013年においても損益分岐を10割に揃えた運用が続いていると考えられる。地区別に見ると100%に近い地区もあれば、50%を下回る地区もあり、地区毎に温度差が見られる。このような温度差は、通達の遵守が徹底されていないことの現れであるため、各地区とも足並みを揃えて完全に遵守することが望まれる。38