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概要

DK-SIS白書2013

GREETINGはじめに日頃よりDK-SISをご愛顧いただき誠にありがとうございます。DK-SIS会員も2014年5月末現在で3,689会員となり、遊技機台数では約131万台と市場の28%にまで至りました。これもひとえにホール企業様のご協力によるものです。また、弊社は今年創業50周年を迎えましたが、この50年間にわたり成長を続けられたことも、皆様方の多大なるご支援によるものと感じており、重ねて御礼申し上げます。これからも10年、30年、50年と皆様とともに更なる成長を続けたいと考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。さて、2013年を振り返ってみますと、DK-SIS推測の業界総粗利は前年比で約4%減少し、約3.63兆円となりました。業界総粗利はここ数年緩やかな減少が続いていますが、これは日本経済においてバブル崩壊以降長期的なデフレが続いてきたことで、サラリーマンの月額お小遣い額が減ったことが大きく影響しているのではないかと考えています。実際にここ数年のサラリーマンの月額お小遣い額の減少幅は非常に大きなものとなっています。一方、パチンコファンが業界に対して消費した金額である業界総粗利の減少幅はそれほど大きいわけではなく、まだまだこの業界を支えてくれるパチンコファンの底堅さが感じられます。さらに、現状はまだまだデフレの影響が残っていますが、今後東京オリンピックに向けてデフレ脱却が鮮明になることで、業界を取り巻く環境も底入れから好転に向かうことも想定されます。しかしながら、この底堅さがいつまでも続くとは限りません。既存ファンが高齢化するにつれてリタイアを余儀なくされてしまうことや、現状の時間売上・時間粗利の高騰に辟易したファンの離反が進行していることは間違いありません。さらに数年前と比較して30歳未満の参加率が大幅に落ち込んでおり、業界の未来を考える上では特に参加率が低い傾向にある若年層の取り込みが必要不可欠です。現状のようなパチンコのマックスタイプ、パチスロでは高コイン単価のARTタイプに偏った営業ではなく、様々なタイプの遊技機を適正な時間粗利で提供すること、低価貸し営業など含め、他の時間消費型レジャーと比較しても時間単価がリーズナブルで魅力のあるレジャーであることを認知してもらうこと、地域貢献やコンプライアンス遵守により社会的なマイナスイメージを払拭させることなど、若者から高齢者の方まで気軽に安心して遊べる娯楽としての原点を忘れず、継続的に取り組むべきと感じております。最後になりますが、DK-SIS白書は日頃よりDK-SISで閲覧できるデータをできる限り集約し、将来に残して行きたいという思いから作成を続けています。成熟産業であるこの業界においてさらなる成長を目指すためには、新たなことに挑戦することも重要ですが、過去を振り返り、足りないところを改善することもまた重要です。そのためにも本書が必ず皆様方のお役に立てるものであると確信しております。今後も皆様方と業界全体が発展していくことを心より祈念しております。ダイコク電機株式会社代表取締役社長栢森秀行