ブックタイトルDK-SIS白書2011

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概要

DK-SIS白書2011

第1章DK-SISで見る業界動向Chapter 122011年の業界考察業界規模が縮小している現状において、集客方法が大きな課題であることは間違いない。しかし、新台入替時の高粗利営業の常態化や期待を裏切るような集客イベントにより、ファンの信用を失い続けてきたことが、現在のファン離れの一因となっていることは否定できない。特に現在のネット社会においては、噂や情報の伝達速度が非常に速く、信用の失墜が起こりやすい環境となっている。今後は少しずつでもファンを呼び戻すために、信用を再構築する努力が必要と考えている。?広がりを見せる「適切な賞品提供の徹底」2011年10月に警察庁保安課より、「ぱちんこ営業における適切な賞品提供の徹底」が通達された。一部の警察本部においては以前からも指導があったが、同じ賞品をパチンコ・パチスロで、あるいは貸し玉(コイン)料金ごとに価値の異なる状態で提供することに対し、これらの行為はいわゆる等価交換規制に抵触する不適切な提供に当たるという内容である。具体的には以下のような内容が等価交換規制に抵触すると例示されている。■市場価格と異なる価格に基づいて提供すること。■同じ賞品について、遊技球の数量に対応する金額と遊技メダルの数量に対応する金額との間に差異を設けて提供すること(例:同じ賞品でありながら、遊技球では1,000円相当の数量、遊技メダルでは800円相当の数量で提供すること。)■同じ賞品について、遊技料金により遊技球及び遊技メダルの数量に対応する金額に差異を設けて提供すること(例:同じ賞品でありながら、遊技料金が玉1個につき4円の遊技球では1,000円相当の数量、遊技料金が玉1個につき1円の遊技球では1,200円相当の数量で提供すること。)カジノ関連の法制化の動きも徐々に出てきており、換金問題については業界に対するバッシングの材料となる可能性もある。現状各都道府県で温度差は見られるものの、法令で定められている以上、遵守する姿勢が求められる。10相次ぐパチンコバッシングこれまでにもパチンコ業界は大小様々な批判を受けていたが、2011年は東日本大震災の発生後における一部の店舗での過激な広告宣伝や、節電ムードの中での営業に対して批判が高まった。さらに石原都知事の電力消費に関する発言が、業界に対する批判を助長させた。業界として、「批判されても仕方が無い」行為や行動については真摯に受け止めるべきであるが、実態とは全くかけはなれた批判に対しては、明確に反論する事も時には必要である。いずれにせよ、質の違う批判に対して同じ方法で対処をするのではなく、臨機応変に対応すべきと考えている。今後も様々な批判に対し適切に対応・反論できるように、一つ一つの問題に対し真剣に向き合い、業界のモラル・コンプライアンス向上に努めることが、これまで以上に重要となるのではないだろうか。16