ブックタイトルDK-SIS白書2011

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概要

DK-SIS白書2011

DK-SISで見る業界動向第1章え実践することが重要である。?新台市場の構造変化2011年の新台販売台数は約361万台となり、前年と比較して約15万台の減少となった(台数はDK-SIS推定値)。東日本大震災やタイで発生した大洪水による部品調達問題の影響が懸念されたが、全体としては小幅な減少に留まった。Chapter 122011年の業界考察パチンコ・パチスロ別に見ると、パチンコは約244万台(対前年-41万台)、パチスロは約117万台(対前年+26万台)と、それぞれの業績を反映して明暗が分かれた。パチンコにおいては販売台数が大きく減少したが、特に多台数で導入される機種が激減し、1機種で1店舗当たり平均30台以上導入される機種が皆無となった。パチスロにおいては販売台数を大きく伸ばした上に、5号機では過去に1機種しか無かった、10万台以上の大量導入となる機種が複数登場しており、パチンコとは正反対の状況となっている。ただ、パチンコ・パチスロに共通することとして、一部の人気機種に販売が集中する傾向がある。しかしながら、それらの機種が全て好業績となっているというわけでは無く、単に事前の人気だけで導入を決めてしまうという手法が正解とは言えない。その一方で、販売台数が少ない機種でも好業績となっている機種も存在する。業績をDK-SISで日々ご確認して頂き、このような機種にも目を向けて導入をしていくことが重要である。?広告宣伝規制の再通達、戦略の見直しが急務2011年6月に警察庁保安課より、広告宣伝規制に関して、「著しく射幸心をそそるおそれのある行為」を行わないように再度通達が出された。内容には実例や具体的な図解資料まで示されており、遵法営業を徹底させるという警察庁の強い決意が示されていると言える。そのような中、各店舗で温度差は見られるものの、出玉を直接イメージさせるような表現はほとんど見られなくなった。しかしながら集客をイベントに頼り切っていた店舗も非常に多く、現在においても規制に抵触しかねない表現や、有名人・ライター等の来店をあたかもイベント告知のように扱うケースが散見される。そもそもこのようなイベントに頼り切った集客自体、本当にファンの信頼を得られていたかどうか疑問な部分もある。実際に告知内容と営業の実態がかけ離れているような、ファンの期待を裏切る行為も多く、今回の再通達により集客の方法が健全化に向かうのではないかと考えられる。また2011年12月には、携帯連動サービスに関する通達が出された。この携帯連動サービスとは、遊技機から出される特定の文字列やQRコード等の情報を用い、財物やデジタルコンテンツ等を直接提供することや、抽選への参加を可能とするサービスを指す。これらが射幸心を煽る可能性があるとして、このような遊技機の開発及びウェブサイトでのサービスを行ってはならないというものである。このようなサービスはメーカー側からの集客方法として、例えばサミーの「マイスロ」等がファンから支持を集めていた。しかしながら、上記の通達や機種CM・広告の自主規制により、メーカー側から行える施策も益々少なくなっている。15