DK-SIS白書2010

DK-SIS白書2010 page 49/238

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DK-SISで見る2010年データ第2章Chapter 2台数シェアに注目すると、4円ミドルタイプの台数シェアが2008年から2009年にかけて大きく下落した(48.0%→38.0%)が、2009年から2010年は更に下落した。結果的に2010年は4円....

DK-SISで見る2010年データ第2章Chapter 2台数シェアに注目すると、4円ミドルタイプの台数シェアが2008年から2009年にかけて大きく下落した(48.0%→38.0%)が、2009年から2010年は更に下落した。結果的に2010年は4円マックスタイプが最も高い台数シェアとなった。一方、1円パチンコは2009年に引き続き台数シェアを伸ばし、低価貸しパチンコの台数シェアはパチンコ全体のほぼ1/4となった。また、2010年はライトミドルタイプの機種が多数登場し、台数シェアも1円パチンコに次ぐ上昇幅となった。しかし、その台数シェアは5.5%と小さく、4円パチンコを牽引するには至っていない。アウトに注目すると、全てのタイプで前年に比べて下落した。4円ミドルタイプは台数シェアを大きく減らしたにも関わらず、2009年に引き続いてアウトが減少し、深刻な状況にあると言える。また、アウト貢献の高かった4円ライトタイプであるが、2010年においては最もアウトが下落し、4円ミドルタイプを下回った。1円パチンコはここ数年増加の一途をたどっているが、2010年はアウトが下落し、飽和しつつあると考えられる。粗利については、アウトが減少したことに伴い、4円パチンコのほぼ全てのタイプで減少した。特に台数シェア・粗利貢献の高い4円マックスタイプの下落幅は著しいものとなっている。時間粗利に注目すると4円ライトタイプと2円パチンコの上昇が目に付く。4円ライトタイプは4円パチンコの中で最も稼動貢献しているため、そこで粗利を確保しようと時間粗利を高くした結果、ファンの疲弊を招き、アウトの減少に結びついたと考えられる。4円パチンコの他のタイプについても、アウトが下落する中、粗利を確保するために高い時間粗利での活用が続いている。1円パチンコの時間粗利は横這いであり、粗利よりもアウト重視のタイプとなっている。パチンコ全体の時間粗利を見ると、2009年に比べて2010年は減少した。これは時間粗利の低い1円パチンコの台数シェアが増加したためである。しかしながらアウト貢献が求められる1円パチンコは、台数シェアの増加のため飽和しつつありアウトを減少させた。時間粗利の低い1円パチンコの台数シェアが増加する一方、4円パチンコの時間粗利は2009年に比べて増加した(970円→1,010円)。これが4円パチンコの業績低迷の一因であると思われる。4円パチンコへの過度な粗利負担をいかに軽減していくかが、パチンコ再生のポイントとなるのではないだろうか。22010年タイプ毎の業績と遊技環境ポイントPOINT・4円ライトタイプまでもが高い時間粗利に・1円パチンコのアウト貢献に陰り47