DK-SIS白書2010

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DK-SISで見る業界動向第1章■遊技機購入費用と遊技機利益粗利ベースではこのような結果となっているが、前回のDK-SIS白書でも行ったように、今回もこの粗利を得るために必要不可欠である遊技機の購入費用につい....

DK-SISで見る業界動向第1章■遊技機購入費用と遊技機利益粗利ベースではこのような結果となっているが、前回のDK-SIS白書でも行ったように、今回もこの粗利を得るために必要不可欠である遊技機の購入費用についても推定した。遊技機の販売台数は各遊技機団体の証紙発給枚数から、また遊技機購入費用については、株式を上場している各メーカーの販売台数と売上から推定を行い、DK-SISデータによる市場の設置台数から算出を行った。以下のデータはこの考え方を基に算出したDK-SISの推定する過去5年間の遊技機購入費用を含めた市場粗利推移である。表1. 20遊技機購入費用を含めた市場粗利推移(推定)(1995年・2006年~2010年)Chapter 15業界総粗利と遊技機購入費考察(兆円)6.005.00パチンコ総粗利パチスロ総粗利遊技機購入費用4.003.002.001.0001995年2006年2007年2008年2009年2010年1995年2006年2007年2008年2009年2010年業界総粗利規模(兆円)4.49 4.47 4.37 4.32 4.27 3.92遊技機購入費用(兆円)0.63 1.57 1.43 1.22 1.19 1.19遊技機利益規模(兆円)3.86 2.90 2.94 3.10 3.08 2.73遊技機購入比率14.0% 35.1% 32.7% 28.2% 27.9% 30.4%総販売台数(台)4,070,000 5,950,000 5,260,000 4,340,000 4,180,000 3,760,0001台当たりの遊技機価格(円)155,000 265,000 270,000 280,000 280,000 310,000入替回転数0.85 1.21 1.11 0.95 0.92 0.83※1遊技機購入費用に中古機は含まない。※2遊技機利益は、業界総粗利から遊技機購入費用を差し引いたものである。遊技機の購入費用は、1995年頃と比較すると実に2倍程度の上昇となっている。その結果当時と比較すると遊技機利益は大きく減少していることになる。ここ10年以上ホール数の減少が続いているが、この間の遊技機購入費の上昇がホールの経営に与えた影響は非常に大きいと言える。2010年においては、業界総粗利が初めて4兆円を割り込む中、遊技機購入費用は2009年と同等となったことで、遊技機利益規模は一段と下落した。また、粗利規模に対する遊技機購入費用の割合が3年ぶりに30%を上回った。2010年当初、DK-SISでは遊技機販売台数が減少し、全体の遊技機購入費用は下落するものと想定していたが、実際には遊技機1台当たりの価格が28万円から31万円へと大幅な上昇となったことで想定とは違った結果となった。遊技機1台当たりの価格が上昇した背景として、新台導入の場面において話題性の高い機種や人気機種に一極集中する傾向にあり、そういった機械は販売価格が高いことが大きく影響したためと考える。31