DK-SIS白書2010

DK-SIS白書2010 page 19/238

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DK-SISで見る業界動向第1章そのような中パチンコ・パチスロそれぞれにおいて、縮小している市場でのメーカー側の販売戦略として、中古台を引き取り、一部の部品のみを交換して再度別スペックの遊技機として提供する....

DK-SISで見る業界動向第1章そのような中パチンコ・パチスロそれぞれにおいて、縮小している市場でのメーカー側の販売戦略として、中古台を引き取り、一部の部品のみを交換して再度別スペックの遊技機として提供する「リユース」がさらに増加した。しかし、現状のように低価貸しのみが活性化する市場では、新台販売台数の増加には繋がらない。「リユース」のみではなく、4円パチンコで疲弊したファンの受け皿となるようなスペックの機種開発(例えば最低賞球数を引き上げた機種を年間数機種は発売する等の取り組み)が必要なのではないだろうか。?遊技機導入スタイルの変化Chapter 122010年の業界考察2010年6月より中古機流通制度の変更により、前Qと呼ばれた遊技機を設置したままの中古機移動の書類申請が不可能となった。このため、新台をより速く大量導入することで、三即営業(即入替・即回収・即転売)といわれたスタイルの営業が困難となり、結果的に新台が大量導入されることが少なくなった。このことも?の新台市場が縮小した一因となっていると考えられる。実際に2010年6月以降、新機種が大量導入されるといったことが極端に少なくなった。しかしながら?によるAPEC入替自粛期間による影響が非常に大きかったことを考えると、新台入替をほとんど行わない営業も難しいと言える。パチンコにおいては、多機種少台数といった新台入替が今後中心となることが想定される。そのような環境において、遊技機を見る目を養い、効率的な運用を行うことが重要である。少なくとも店舗の責任者クラス以上は、遊技機の導入から撤去までの遊技機償却費用まで考えた「可視化」と「検証」を行い、機種単位での累計台粗利だけでなく、営業利益まで意識していく必要があるだろう。新台入替に依存しすぎない遊技機の効率的運用は、普段からこうした遊技機の寿命予測と結果の検証を続けることで、初めて成しえることではないだろうか。用語説明以下に本白書で使用する用語の説明をする。アウト2010年平均アウトパチンコ22900個パチスロ9920枚アウトは1日の遊技機1台当たりの稼動玉数(パチスロの場合は稼動枚数)で、打ち出された玉数・プレイされたコイン枚数を表す。なお、基本的に遊技機が一定時間稼動した場合、この稼動時間は、稼動玉数(枚数)に比例するため、この数字を稼動時間で表す場合もある。この場合、これらのアウトを稼動時間に変換する際に、DK-SISではパチンコの場合1時間に5000個(1分間に83個)、パチスロの場合1時間に2000枚(1分間に33枚)で換算している。本白書では、業界全体のアウトを表す場合は稼動時間で、パチンコ・パチスロそれぞれのアウトを表す場合は実稼動玉(枚)数で表記する。この数値はファンの人気を表す指標と言える。売上2010年平均売上パチンコ24,729円パチスロ22,803円売上は1日の遊技機1台当たりの貸し玉料金である。17