DK-SIS白書2010

DK-SIS白書2010 page 18/238

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第1章DK-SISで見る業界動向Chapter 122010年の業界考察そのような中、2010年においては実に4度(5回)にもわたるパチンコの内規改正が行われた。過去にはこれほどまでの頻度で内規改正が行われたことは無く、現状....

第1章DK-SISで見る業界動向Chapter 122010年の業界考察そのような中、2010年においては実に4度(5回)にもわたるパチンコの内規改正が行われた。過去にはこれほどまでの頻度で内規改正が行われたことは無く、現状の出玉性能に対して問題視されていることが窺える。5回の内規改正について簡単にまとめてみた。(2010年2月1日納品分より適用)・普通電動役物の連動によって出玉を獲得するタイプの機種に対する内規改正「CRベノムの逆襲」のような機種に対する内規改正(2010年5月1日納品分より適用)・主に普通変動役物の変動時間短縮機能(時短)の性能によって出玉を獲得するタイプの機種に対する内規改正「CR天上のランプマスター」のような機種に対する内規改正(2010年8月1日納品分より適用)・最大セーフの1/8以下の大当りは大当りとしてみなさずに実質確率を算出する内規改正「CR花の慶次~愛」・「CR北斗の拳剛掌」のような機種に対する内規改正(2011年1月1日納品分より適用)・最大セーフの1/4以下の大当りは大当りとしてみなさずに実質確率を算出する内規改正「CR北斗の拳黒王」・「CRぱちんこ戦国無双」のような機種に対する内規改正・実質確率が大当り確率の1.3倍以内、平均セーフが9,600個までとする内規改正・表示されている大当り確率と実際に出玉の得られる大当りが乖離しているような機種に対する内規改正「ヴァン・ヘルシング」・「NINJA GAIDEN」のような機種に対する内規改正これらの内規改正によって出玉性能においては一定の規制が成されたと言える。今後の機種開発において、出玉性能の追求のみではなく、ファン側の目線に立つことも重要ではないだろうか。?縮小化する新台市場2010年の新台販売台数はパチンコで約290万台、パチスロで約90万台となった。(日工組・日電協の証紙発給枚数による概算)。2009年はそれぞれ約350万台、約67万台であったため、パチンコは2割弱の減少、パチスロは3割強の増加と大きく明暗が分かれた形である。業績が低迷するパチンコにおいては、全体的に販売台数を大きく減らしたわけであるが、メーカー間の格差も顕著なものとなってきている。一方パチスロでは、好調な業績を背景に販売台数を大幅に伸ばした。しかしながら、メーカー数に対する上位メーカーの比率はパチンコよりも高く、むしろパチスロの方がメーカー間の格差が大きくなっていると言える。また店舗がファンから得ている金額である「業界総粗利」が大きく落ち込んだことで、「遊技機利益」(遊技機購入費用を考えた店舗の得る粗利)を確保するために店舗の機械台の購買マインドは大きく低下していると考えられる。結果として新台導入が少なく済む低価貸し営業が増え、販売台数減少の一因となっている。16