DK-SIS白書2010

DK-SIS白書2010 page 16/238

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第1章DK-SISで見る業界動向Chapter 122010年の業界考察?重要性増すデータ管理2010年に入り機種スペックの多様化が更に進行した。4円パチンコの業績が下落する中、このような機種のスペックを公開していないメーカ....

第1章DK-SISで見る業界動向Chapter 122010年の業界考察?重要性増すデータ管理2010年に入り機種スペックの多様化が更に進行した。4円パチンコの業績が下落する中、このような機種のスペックを公開していないメーカーもあり、実際の営業が開始された後になっても、釘データ管理が困難となることさえ散見された。ホール側の視点に立つと、ファンに提供している価格がどの程度なのかが分からない状態で営業しなければならない上、実際の結果がたまたまの結果なのかどうかという点の検証も難しいということで、活用方法に悩まれたのではないかと推察される。そのような中、DK-SISにおけるスペック情報やシミュレーション情報の提供についても重要度が益々高くなってきていると考えている。今後ともいち早くスペック情報の収集を行い、シミュレーション情報の提供に努めて行きたい。2010年における大きな変化として、T1Y(大当り1回の出玉)が2,000個以上となる機種が増えたことが挙げられる。このような機種において本来ならば大当り中の出玉と判断される部分が払い出しの遅延により、一部電サポ中の払い出しとなり、T1Yが低め・BAが高めに出力され、結果として電サポ中のベース(BA)や特賞1回の出玉(T1Y)が正確に把握できないといったケースが頻発した。このような場合においても「計算BA」という形で電サポ中のスタート入賞個数から実際のBAを導くことで弊社製コンピュータにおいては対応を行ってきた。現在では、玉の払い出しが間に合わなくても払い出される予定の玉数が出力される、「入賞セーフ信号」が遊技機から出力されることも増えてきた。この信号の出力によって、玉の払い出しの遅延に関係無く払い出す玉数が把握できることになり、データ管理においても大きな変革がもたらされることとなった。パチンコ業績が悪化する中、遊技客にいかに不満を抱かせないかを考慮するためにも、釘データ管理は重要である。今後とも正しいデータ管理が行える環境を整え、さらにはデータについての提言に努めることが弊社にとっての大きな責務であると考えている。?多様化と拡大化が進む低価貸し市場じわじわと拡大を続けている低価貸し市場であるが、2010年末にはDK-SISへのデータ送信全店舗のうち低価貸し営業を実施する店舗の割合はおよそ8割に達した。4円パチンコの低迷によって低価貸し営業に活路を求める動き、ファンのニーズに応える動きが相まってこのような状況となったと考える。1円パチンコはおよそ77%の店舗が、また0.5円パチンコもおよそ7%の店舗が実施しているが、パチンコ全体の平均と比較してもこれらは好調な稼動となっている。しかしながら10%程度の店舗が実施している2円パチンコの稼動は、低迷する4円パチンコの稼動にも及ばず、明暗が分かれる結果となっている。また、さらなる多様化が続く低価貸し市場において、2010年には1円パチンコの派生としての1.25円・1.33円・1.5円貸し、2円パチンコからの派生として(一部4円パチンコに近い営業形態として)の2.5円貸しといった様々な形態の低価貸し営業が増えてきた。しかしながら業績を見る限りでは、ほとんどの場合それぞれ1円パチンコ・2円パチンコと同等かそれ以下となっている。パチスロにおいては20円パチスロが好調な中においても、低価貸し営業として5円パチスロを実施する店舗がパチンコの低価貸し営業ほどではないが徐々に増えてきている。14