平成28年5月13日16:40より名古屋証券取引所にて決算発表を行いました。
決算概略
連結
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | |
---|---|---|---|---|
平成28年3月期 | 470.0億円 | -8.9億円 | -7.4億円 | -16.7億円 |
平成27年3月期 | 540.4億円 | 14.2億円 | 15.6億円 | 8.7億円 |
業績要因
パチンコ業界全体
- 当社グループが携わるパチンコ業界におきましては、4円パチンコの稼動において依然として微減傾向が継続しており、警察庁生活安全局「平成27年における風俗環境の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について」によると遊技機設置台数はパチンコ遊技機で48,264台減少し、パチスロ遊技機は25,990台増加の合計4,575,545台となりました。その結果、1店舗当たりの遊技機設置台数は9.2台増加し、404.6台と店舗の大型化傾向が顕著に表れております。
- 当社グループ顧客であるパチンコホールでは、パチンコ・パチスロ遊技機の自主規制の追加等の影響により既存店舗への投資意欲が減少するなど、事業環境は厳しい状況となっております。
情報システム事業「減収減益」
過去最高売上高だった昨年度には至りませんでしたが、平成26年3月期に次ぐ歴代3位の売上高となりました。
- 自主規制追加等の影響で、第3Q以降は既存店舗での設備投資意欲が顕著に減少しました。
- ホールコンピュータの入替需要が伸び悩むなか、CRユニット「VEGASIA」や「BiGMO PREMIUM」においては健闘するも、前年同期には及びませんでした。
- CRユニット「VEGASIA」は当事業の最高売上を記録した昨年には下回るも昨年に次ぐ2番目の販売台数となりました。
- 「BiGMO PREMIUM]は前年比94%と健闘しました。
- 次世代製品開発への積極投資による研究開発費が大幅に増加しました。
売上 | セグメント利益 | |
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平成28年3月期 | 340.7億円 | 22.7億円 |
平成27年3月期 | 371.0億円 | 42.4億円 |
背景
自主規制の追加等の影響により、既存店舗での投資意欲が減少したことで、全体的に入替需要が減少いたしました。
- 機能強化した「BiGMO PREMIUM」や、貯玉相互乗り入れ等の新機能を有したCRユニット「VEGASIA」の提案が評価を受けました。
- 次世代製品の早期リリースを目指した積極投資により、研究開発費が大幅に増加いたしました。
制御システム事業「減収減益」
自主規制の追加等の影響でパチンコ・パチスロの複数機種において開発・販売スケジュールが平成29年3月期以降に変更となりました。
- 販売機種数と販売台数の減少の影響を受け、主力商品である表示ユニットは前年同期を下回りましたが、制御ユニットと周辺部品におきましては前年同期を上回りました。
- パチスロ遊技機にて期初計画4機種30,000台の販売計画が、自主規制の影響による仕 様変更等により平成29年3月期以降に3機種ずれ込み、売上・利益計画を押し下げる要因となりました。
売上 | セグメント利益 | |
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平成28年3月期 | 129.8億円 | -13.1億円 |
平成27年3月期 | 169.5億円 | -11.0億円 |
背景
- 厳しい市場環境のなか、パチンコ遊技機用表示ユニットでは販売機種数と販売台数の減少の影響を受け、主力商品である表示ユニットは前年同期を下回りました。
- 制御ユニットと周辺部品におきましては、生産効率の向上並びに多機種に採用されたことにより、前年同期を上回る結果となりました。
- 自主規制の影響による仕様変更により、パチスロ遊技機では1機種5100台の販売となりました。
- パチスロ遊技機におきまして、販売実績が当初計画より下回ったことに伴い、調達済みの専用部材等の評価替えなどの損失を計上いたしました。
平成29年3月期
通期業績 (単位:百万円)
区分 | 平成27年 3月期 |
平成28年 3月期 |
前期比 | 平成29年 3月期(見込) |
前期比 |
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売上高 | 54,043 | 47,004 | -13.0% | 50,000 | 6.4% |
営業利益 | 1,425 | -894 | – | 1,000 | – |
経常利益 | 1,566 | -749 | – | 1,000 | – |
当期純利益 | 874 | -1,676 | – | 600 | – |
見通し
わが国経済は、中国をはじめとする海外経済の減速や円高進行の懸念等から先行きは依然として不透明な状況となっております。
当社グループが携わるパチンコ業界におきましては、自主規制の影響は、平成29年3月期においても継続するものと思われ、当業界を取り巻く環境は引き続き厳しい状況が予想されます。
情報システム事業
- CRユニット「VEGASIA」の販売促進を継続します。
- 新製品「REVOLA(レボラ)」の提案活動による普及を目指します。
- 次世代製品への積極投資により、早期リリースを目指します。
制御システム事業
- タイムリーな企画提案で、市場シェアアップに取組みます。
- パチスロ3機種の販売を目指します。