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概要

DK-SIS白書2012

Chapter 2DK-SISで見る2012年データ台数シェアに注目すると、2012年は2011年と比較して4円ライトミドルタイプが大きく減少した。これは、掲載している台数シェアが各年12月時点であるため、12月に登場した機種に強く依存してしまうことが要因である。また、1円パチンコについては、台数シェアが大きく上昇しているが、前年から引き続き増加速度は鈍化傾向となっている(第1章21頁参照)。アウトに注目すると、4円パチンコについては、2011年に最も高いアウトであった4円ライトミドルタイプが大きく下落した。「CRぱちんこAKB48V8」(京楽産業.)のように大量に導入されながら高い業績を残した機種が登場したものの、その他には有力機種が極めて少なかったことが要因である。また、これに次いで下落幅が大きかったのは4円ライトタイプであり、主要な4円パチンコのタイプにおいて2年連続で最も低いアウトとなった。また、1円パチンコについてもアウトは減少している。4円ミニマムタイプを除く全てのタイプでアウトは下落しているため、2012年のパチンコは非常に苦戦したと言える。第2章22012年タイプ別の業績と遊技環境粗利に注目すると、4円マックスタイプを除いて全てのタイプで横這いまたは下落となった。特にアウトと同様、4円ライトミドルタイプの下落が目立つ。時間粗利に注目すると、4円パチンコではタイプ間で大きく傾向が異なる。4円マックス・4円ライトタイプでは時間粗利が上昇し、逆に4円ミドルタイプでは下落した。4円ライトタイプは粗利を確保するために時間粗利を上げたことで、それが更なるアウトの下落を招いていると考えられる。また、1円パチンコの時間粗利は2011年に引き続き下落している。これは、損益分岐10割の台数が増加したためと考えられる(第2章55頁参照)。パチンコ全体の時間粗利は、低価貸しパチンコの増加のため、ここ数年下落し続けている。しかし、それとは逆に4円パチンコの時間粗利は上昇を続けている。1円パチンコの時間粗利は下落しているが、業績が上がる気配もなく、4円パチンコを遊技するファンへの負担はますます増える状況となっている。特に、4円ライトタイプの時間粗利上昇は、他のタイプに比べてファンの勝ち体験を少なくしてしまうことと、4円パチンコ内にファンを留める受け皿としての役割を考えた場合、由々しき事態であると考えられる。時間粗利はマックスタイプからライトタイプにかけてなだらかに減少するのが本来の姿であると考えるが、実際にはそうはなっておらず、投資イメージに見合った時間粗利での活用が求められるのではないだろうか。ポイントPOINT???・4円パチンコはほぼ全てのタイプで業績下落・4円ライトミドルタイプの業績が大きく下落・4円ライトタイプの時間粗利は引き続き上昇49