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概要

DK-SIS白書2012

Chapter 1DK-SISで見る業界動向つある。時間売上の低いノーマル・30φタイプの業績は引き続き安定していることからも、現状のバランス改善は急務であると考える。?パチスロ低価貸し実施店舗が急増2012年においても低価貸し市場は徐々に拡大を続けているが、パチンコとパチスロでは大きく傾向が異なっている。パチンコにおいては、2011年と比較して低価貸し営業の台数シェアは引き続き増加したものの、業績は引き続き下落した。第1章22012年の業界考察一方パチスロにおいては、低価貸し市場が急速に拡大した。業績面においても稼動状況は良好であり、ファンのニーズの高まりが感じられる。20円パチスロの時間売上・時間粗利が上昇していることからも、20円パチスロに疲弊したファンが低価貸しパチスロへ流出しているものと思われる。今後パチスロの低価貸し営業もパチンコと同じように増えていくことが想定される。4円パチンコのように業績を悪化させないためにも、20円パチスロに過度の粗利負担を強いないこと、さらには低価貸し営業といえども機種活用をおろそかにしないことが重要ではないだろうか。?日工組新内規対応機がリリース年々パチンコの業績が落ち込む中、2012年には日工組の内規の一部が変更された。一定の出玉性能の範囲内に収まることを条件とした規制の緩和と言える内容である。その内容の要点は以下のとおりである。(要点)・総量規制(確変大当り~継続終了までの総セーフ玉で期待値にて算出)を8600個以下に設計した場合は、電チュー入賞時の最低球数(払出し個数)を1個まで下げることができる。尚、それまでの総量規制は9600個。・1種2種混合タイプで総量規制を6400個以下に設計した場合は、現行の上限である継続率2/3(66%)及び賞球10個以下が撤廃。この内規変更により、2012年6月には、電チューの払出しが1個または2個の機種の販売が可能となり、確変・時短の消化スピードが速い機種が登場した。しかしながらこのような機種においてヒット機種はほとんど登場しなかった。時短の消化が速くなったことで特賞中の時間が減り、結果として稼動の下落を招いた可能性が考えられる。また1種2種タイプの規制緩和については、2012年8月に「CRぱちんこAKB48V8」(京楽産業.)が登場し、大ヒットとなった。今後も出玉性能以外の面で特徴のあるゲーム性を搭載した機種の登場が期待される。?新台販売市場の変化2012年の新台販売台数は約384万台で、業界総粗利が減少する中においても2011年と比較して約23万台の大幅な増加となった。(台数はDK-SIS推定値)13