ダイコク電機株式会社
証券コード:6430

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企業情報
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経営方針

会社の経営の基本方針

当社グループは、創業以来、「パチンコファンが喜ぶこと」を発想の原点としており、アミューズメントの世界において誰もが楽しめる新しいシステムやサービスの開発にチャレンジしてきました。
今後も独自の発想と技術力でコンピュータを中心に時代の変化を読みとり、ニーズを先取りする市場創造型の製品を提案し続けることによって、社会へ貢献していくことを基本方針としております。
また、ブランド力の向上により、顧客からの支持を強めることが、企業として継続的な業績発展につながるとの考えから、『顧客からの支持は、継続的業績発展につながる』を当社グループの企業品質方針として掲げ、企業活動を行っております。

目標とする経営指標

当社グループは、経営の効率化、高付加価値化を推し進めることにより収益力を高めることが、企業価値・株主価値を向上させることであると考え、売上高営業利益率を重要な経営指標としております。

中長期的な会社の経営戦略

パチンコ業界を支援する情報システム企業として、業界の新しい成長を生み出す、どこよりも優れた情報インフラを提案していくことが当社グループの使命と考えております。
そして、ファン層の拡大(集客)こそが業界全体の発展につながるとの信念を持ち、パチンコホール、遊技機メーカーとパチンコファンを信頼で結び、三者が共に利益と満足を得るビジネスを構築してまいります。
そのために、全国のパチンコホールに対しては、遊技機の有効活用、パチンコファン集客のためのホールコンピュータをはじめとする情報システム機器の提供やネットワークサービスにより、企業経営・店舗運営を支援する一方、遊技機メーカーに対しては、より魅力のある表示ユニットや制御ユニットを提案し続けてまいります。
また、パチンコファンに対しては、スマートフォン及びインターネット向け情報サービスをさらに強化し、より一層有用なホール情報を提供してまいります。

ダイコク電機のビジネス

より楽しく、よりおもしろく、すべてはファンのためにより楽しく、よりおもしろく、すべてはファンのために

ダイコク電機は常にファンの視点に立ち、ファンのために何ができるのかを日々追及する中で、「遊技ファン」「パチンコホール」「遊技機メーカー」のパートナーとしてさまざまな技術、製品、サービスを提案してきました。
これからも社会動向、業界動向、そしてファンのニーズをいち早く把握し、より一層楽しめるエンターテインメントを創造していきます。

事業内容

当社には、大きく2つの事業があります。
「パチンコホール・遊技ファン向け事業」ではパチンコ・パチスロホール向けに設備機器の開発・製造・販売を行い、パチンコ・パチスロ遊技ファン向けにデータ閲覧スマホサービスを行っております。
「遊技機メーカー向け事業」ではパチンコ・パチスロ遊技機の表示・制御ユニットなどの開発・製造・販売を行っております。

パチンコホール・遊技ファン向け事業(情報システム事業部)

ホール向け製品

ホールコンピュータ

ホール経営用のホールコンピュータシステムです。
データ管理や分析はもとより、ネットワークの活用で業務を自動化し手間のかからないホール運営を提供します。

ホールコンピュータ
情報公開機器

遊技台の上部に設置しているファン用のデータ表示機です。近年は大型で見やすいものが主流です。

情報公開機器
カードユニット

遊技台の玉やメダルを貸し出す為のカードユニットです。スマート遊技機には専用のカードユニットが必要となります。

カードユニット

ホール向けサービス

MIRAIGATEサービス

デファクトスタンダードであるSISをはじめ、業界最大級のビックデータと最新技術により、営業戦略や集客戦略、運用・管理をトータルに支援します。

MIRAIGATEサービスMIRAIGATEサービス

遊技ファン向けサービス

サイトセブン

遊技ファン向けに全国パチンコホールのパチンコ・パチスロ出玉推移グラフや大当たり履歴をはじめとする詳細な出玉情報を提供しています。

サイトセブンサイトセブン
サイトセブン

遊技機メーカー向け事業(AMS統括部)

遊技機メーカー向け製品の開発・製造・販売

制御ユニット

基本動作を司るハードウェアとそれに搭載されるプログラムから構成され、パチンコ遊技機の心臓部といえます。

表示ユニット

パチンコ遊技機のゲーム内容を表現する部分で、ハードウェアとそれに搭載されるプログラムから構成されます。

遊技機メーカー向け製品の開発・製造・販売

遊技機市場の
変化に対応した
企画開発

映像制作・
プログラミング

品質管理
(デバッグ・
検査)

表示用ユニット
制御用ユニット
の提供

遊技機メーカー

ダイコク電機の3つの強み

ホールコンピュータシェアNo.1

  • 店舗数 約3000件
  • ホールシェア率 38.7%

1974年に業界で初めてパチンコホール経営用コンピュータをリリース。
それから50年。現在当社のホールコンピュータをお使いいただいているホール店舗数は、全国7,665店舗のうち約3000件(シェア率38.7%)、市場にある遊技台351万台のうち171万台(シェア率48.7%)とつながっています。大型店舗への導入が多いため、台数シェアが高くなっています。

また今では当たり前になったデータ公開機器も、当社が業界で初めてリリースしました。近年では標準設備となっている大型液晶ランプや最新のワンストップセルフPOS等もいち早くリリースし、リーディングカンパニーとして常に業界をけん引しています。

ホールコンピュータシェアNo.1ホールコンピュータシェアNo.1

様々なビッグデータを保有し、安定した経営基盤を支えるストックビジネスを展開

  • 毎日141万台のデータ
  • 毎時4300店舗分の客数データ

当社のサーバーには、全国356万台のうち、毎日141万(約40%)の台データ(DK-SIS)が送られており、全国7,665店舗のうち毎時4,300店舗(56.1%)の客数データ(Market-SIS)を取得しています。
また、遊技ファン向けのデータ公開サービス(データロボサイトセブン)では40万人のファンと繋がり、サイトへのアクセス数やPV数によりファンの動向分析を可能としています。

このように、業界随一のビッグデータを保有することにより様々なランニングサービスをホール様やファンに提供し、ストックビジネスとして安定した経営基盤を構築しています。
※2022年度サービス売上64.7億

様々なビックデータを保有し、安定した経営基盤を支えるストックビジネスを展開様々なビックデータを保有し、安定した経営基盤を支えるストックビジネスを展開

東証プライム上場企業として、様々なSDGs活動を推進。

  • 地球環境への貢献
  • 人材活躍の推進
  • イノベーションによるソリューション提供
  • 依存症への対応
  • ガバナンスとコンプライアンスの強化

当社グループは、「イノベーションによる新しい価値づくりを通じ、これからも一貫して持続的な成長を果たしてまいります。」という経営理念のもと、事業活動を通じて社会課題を解決し、ステークホルダーの皆さまとともに持続可能な社会の実現とグループの成長を目指しています。

2022年3月に掲げた5つのマテリアリティ「地球環境への貢献」「人材活躍の推進」「イノベーションによるソリューション提供」「依存症への対応」「ガバナンスとコンプライアンスの強化」のもと、積極的にSDGs活動を推進しています。

東証プライム上場企業として、様々なSDGs活動を推進。東証プライム上場企業として、様々なSDGs活動を推進。

業界環境

当社の会員制情報サービス「DK-SIS」及び警察庁発表資料をベースに業界環境を解説します。

用語解説

売  上
1日・1台当たりの貸し玉(コイン)金額
粗  利
1日・1台当たりの粗利金額
稼動時間
遊技機1台が1日に稼動した時間 (算定基準 パチンコ5,000玉/時間、パチスロ2,000枚/時間)

店舗数の推移

2022年の店舗数は、7,665店舗となり、店舗数の長期にわたる減少傾向が続いています。遊技機設置台数も同様に減少傾向が続いています。

グラフ
2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 対前年比
パチンコホール数 10,060 9,639 9,035 8,458 7,665 -9.4%
内パチスロ専門店数 929 892 832 768 611 -20.4%

遊技機設置台数の推移

パチンコ遊技機・パチスロ遊技機別の遊技機設置台数は、2021年と比較してパチンコは約6%の減少、パチスロは約8%の減少とパチスロの方が減少率が大きくなっています。
店舗あたりの遊技機設置台数を見ると、465台と2021年と比較して14台増加しており、店舗の大型化が続いています。

グラフ
2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 対前年比
遊技機設置台数(万台) 430 420 400 381 356 △6.6%
パチンコ遊技機(万台) 264 256 243 234 220 △5.7%
パチスロ遊技機(万台) 166 164 157 147 136 △7.9%
店舗あたり(台) 428 435 443 451 465 3.1%

「DK-SIS」パチンコ動向の推移

2022年のパチンコ遊技機1台あたりの業績は2021年と比較して稼動時間は微増、粗利は約12%の大幅上昇となりました。
粗利こそコロナ禍直前の2019年と同程度まで回復したものの、時間粗利高騰がその原因であり、手放しで喜べる状況ではありません。

グラフ
2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 対前年比
稼動時間(時間) 3.5 3.4 2.7 2.7 2.8 3.7%
売上(円/日) 15,212 14,792 12,337 13,535 15,204 12.3%
粗利(円/日) 2,513 2,442 2,008 2,196 2,464 12.2%
時間売上(円/時間) 4,350 4,330 4,570 5,040 5,410 7.3%
時間粗利(円/時間) 720 720 740 820 880 7.3%
台数シェア(%) 61.1 60.9 60.9 61.6 62.0 0.6%

「DK-SIS」パチスロ動向の推移

2022年のパチスロ遊技機1台あたりの業績は2021年と比較して稼動時間は横這い、粗利は下落となり、DK-SIS集計開始後初めて粗利が2,000円を下回りました。
コロナ禍に加えて2022年1月末に旧規則機(5号機)が撤去期限を迎えたことで、特に2022年前半は業績が冷え込みました。

グラフ
2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 対前年比
稼動時間(時間) 4.5 4.5 3.7 3.7 3.3 △10.8%
売上(円/日) 21,250 21,422 17,386 14,558 14,174 △2.6%
粗利(円/日) 3,003 3,003 2,445 2,106 1,993 △5.4%
時間売上(円/時間) 4,740 4,720 4,710 4,340 4,250 △2.1%
時間粗利(円/時間) 670 660 660 630 600 △4.8%
台数シェア(%) 38.9 39.1 39.1 38.4 38.0 △1.0%

「DK-SIS」の推測する市場規模の推移

業界の市場規模をDK-SISの実データから推測すると、2021年の売上規模は約14.6兆円、粗利規模は約2.38兆円となりました。2022年と比較して売上規模は横這い・粗利規模はわずかに下落となりましたが、コロナ禍直前の2019年と比較するとどちらも70%強と、まだまだコロナ禍の影響から回復したとは言い難い状況です。
パチンコ・パチスロ別に市場規模を見ると、2022年は2021年に引き続きパチンコは売上規模・粗利規模ともに上昇、パチスロは売上規模・粗利規模ともに大幅減少と明暗が分かれています。

売上規模

グラフ
2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 対前年比
パチンコ 10.4 9.8 7.2 8.2 8.8 7.3%
パチスロ 10.3 10.2 7.4 6.4 5.8 △9.4%
売上合計 20.7 20.0 14.6 14.6 14.6 0.0%

粗利規模

グラフ
2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 対前年比
パチンコ 1.84 1.72 1.25 1.41 1.52 7.8%
パチスロ 1.54 1.52 1.10 0.98 0.86 △12.2%
売上合計 3.38 3.24 2.35 2.39 2.38 △0.4%

今後の業界動向推測

2022年も新型コロナウイルスの影響でコロナ禍前よりも低調な業績推移となりました。パチンコ・パチスロを合わせた全店業績こそ前年より上昇したものの、店舗数減少には歯止めがかからず、市場規模は売上規模が横這い、粗利規模がわずかに下落となりました。

パチスロの業績は2022年1月の旧規則機撤去の影響が大きく、2021年からさらに下落傾向となりました。一方、パチンコの業績は2021年を上回ったものの、時間粗利の高騰が続いており、ファンの負担がますます大きくなっています。

ただし、2022年の業績は前半と後半で大きく傾向が異なります。パチスロでは6月には6.5号機、11月にはスマートパチスロがそれぞれ登場し、好業績となる機種も複数登場したことで業績が前年同月を上回るようになり、業績回復の兆しが見られます。一方、パチンコでは2022年後半からパチスロへファンが流出したと考えられ、12月には前年同月の4円パチンコの稼動を下回るようになりました。

2023年以降の業績は、パチスロにおいては好業績となるスマートパチスロが引き続き登場し、さらに業績が回復すると考えられます。また、パチンコにおいては、4月にはスマートパチンコが導入開始となり、Cタイムといった今までにないゲーム性を搭載することで、パチンコファンの増加が期待されます。ただし、スマート遊技機導入や2024年の改刷対応によって設備費がかさむため、店舗の減少傾向は続きますが同時に、強い企業によるM&Aも加速すると考えられます。

2022年の業界動向を振り返ると、変化が非常に速いスピードで起こっていることがわかります。このような時代だからこそ、当社の「DK-SIS」の保有するビッグデータで現状を把握することは、厳しい現状を乗り切るための重要な鍵となると考えております。

会社概要

社名 ダイコク電機株式会社
創業 1965年9月
設立 1973年7月
資本金 6億7千4百万円(発行済株式数14,783,900株)
主な株主 円谷フィールズホールディングス株式会社、株式会社KCプラス、
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)
本社 名古屋市中村区那古野一丁目43番5号
会計監査人 あずさ監査法人
主な取引銀行 みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行
決算期 3月31日
役員
取締役会長
大上 誠一郎
代表取締役社長
栢森 雅勝
代表取締役専務
栢森 健
代表取締役専務
大成 俊文
取締役
足立 芳寛
取締役
櫻井 由美子
常勤監査役
吉川 幸治
監査役
中島 健一
監査役
森田 幸典
監査役
今井 宣之
執行役員
上席執行役員
加藤 忠芳
上席執行役員
尾関 貴夫
執行役員
牧 久視
執行役員
岡本 篤憲
執行役員
入江 明
執行役員
猪飼 俊光
執行役員
石原 敬久
市場
東京証券取引所
プライム市場
名古屋証券取引所
プレミア市場
証券コード 6430
関係会社 元気株式会社
DAXEL(ダクセル)株式会社
ダイコク産業株式会社
アロフト株式会社
株式会社グローバルワイズ