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業界環境

2017/6/28更新

当社の会員制情報サービス「DK-SIS」及び警察庁発表資料をベースに業界環境を解説します。

用語解説

売  上  1日・1台当たりの貸し玉(コイン)金額
粗  利  1日・1台当たりの粗利金額
稼動時間  遊技機1台が1日に稼動した時間 (算定基準 パチンコ5,000玉/時間、パチスロ2,000枚/時間)

店舗数の推移

 2016年の店舗数は10,986店舗となりました。緩やかな減少傾向が長期間続いており、遂に11,000店舗を割り込みました。

遊技機設置台数の推移

2013年から遊技機設置台数は減少傾向が続いており、2016年はその減少幅が若干大きくなっています。
パチンコ遊技機・パチスロ遊技機別では、パチンコ遊技機の設置台数が減少を続けている一方で、パチスロ遊技機の設置台数は増加が続いています。

「DK-SIS」パチンコ動向の推移

2016年のパチンコ遊技機1台当たりの業績は、2015年と比較して稼動時間・粗利ともに下落しました。
過去4年間の推移を見ても下落傾向に歯止めがかからず、この4年で稼動時間は約10%、粗利は約15%の下落となっています。

「DK-SIS」パチスロ動向の推移

2016年のパチスロ遊技機1台当たりの業績は、2015年と比較して稼動時間・粗利ともにわずかながら下落しました。

「DK-SIS」の推測する市場規模の推移

売上規模

粗利規模

DK-SISデータから推測するパチンコ・パチスロの市場規模は、売上規模で約20.1兆円、粗利規模は約3.11兆円となりました。DK-SISで業界の状況を表す最も重要な指標と考えている粗利規模は年5%程度の下落が続いており、市場を取巻く環境は年々厳しくなっているといえます。

パチンコ・パチスロ別で見ると、どちらも下落傾向が続いていることに変わりはありませんが、パチンコが年々大きく下落している一方で、パチスロはパチンコと比べて下落幅が小さくなっています。

今後の業界動向推測

業界全体の市場規模は、緩やかながら下落傾向が続いています。パチンコ・パチスロ別で見るとパチンコは「検定機と性能が異なる可能性のあるぱちんこ遊技機」の回収・撤去問題は一区切りがついたものの、長期にわたって続いている低迷状態から抜け出す目処が立たない状況です。

パチスロも市場規模を見る限りではなんとか小幅な下落で踏み留まっているものの、2015年以降に登場している「新基準機」の業績が伸び悩んでいる上に、一段と出玉性能が抑えられる「5.9号機」への移行や、現在業績を牽引している「新基準機に該当しない遊技機」をさらに減らす必要に迫られており、現状の業績を維持することは難しいと想定されます。

また、国会においてIR推進法案が2016年12月に可決・成立したことで、いわゆる「のめり込み問題」への対処が急務となっていること、さらにはこのような状況を踏まえて遊技機規則の改正の足音も近づいており、出玉性能の抑制の流れは今後も続くのではないかと思われます。

ただ、このような状況においても、新規・改装による成功事例が少なくないことや、過去の推移・事例から不況下でも当業界が比較的底堅く推移していることを踏まえると、長期的に業績が落ち続けている中ではありますが、様々な問題が一段落することで底を打ち、業界総粗利は減少傾向から横這い、そして微増へと推移することも期待できないわけではありません。

しかしながら、今後登場する機種は出玉性能に制限が加わるため、パチンコホールでは従来のような出玉性能に頼った営業を続けることは難しくなります。
今後はこのような手法のみに頼る営業から脱却し、限られた枠内でいかに業績を上げる進化を遂げられるかが問われるのではないでしょうか。

ファンを最優先で考えつつ、この淘汰の波に飲み込まれないためにはどのようなことができるのか、当社の「DK-SIS」はこのために努力を惜しまず提案を続けていきますので、今後ともご支援の程よろしくお願いいたします。